仏教師斬首事件で表現の自由訴えるデモが全土で展開、首相らも参加
ロイター / 2020年10月19日 11時13分
[パリ 18日 ロイター] - フランスで18日、教師の支援と表現の自由の擁護を求めるデモが全土で展開され、数千人が参加した。16日に歴史教師のサミュエル・パティさん(47)がイスラム過激派とみられる容疑者に首を切られ殺害される事件が発生したのを受けたもの。
デモはパリ、リヨン、マルセイユ、リールなどで行われた。参加者らは沈黙のうちに集まり、定期的に立ち止まって拍手や黙祷、国歌斉唱などを行なった。
カステックス首相とブランケール教育相も、超党派の政治家らとともにパリ中心部のレピュブリック広場でデモに参加。首相は後にツイッターに、「あなた方はわれわれを恐れさせてはいない。分裂させることもない。われわれはフランスだ」と投稿した。
パティさんは、パリ近郊の勤務校付近で18歳の容疑者に殺害された。今月に行なった表現の自由に関する授業で、イスラム教徒が冒涜的と見なす預言者ムハンマドの風刺画を生徒に見せ、イスラム教徒の保護者らから反発を招いていたという。
容疑者はロシア出身のチェチェン系で教師殺害直後に警察に射殺された。また警察は、この殺害に関連して11人を拘束した。
18日のデモに参加した人々は、新型コロナウイルス感染抑制のためマスクを着用し、「教えるのは良し、流血はなし」などと書かれたプラカードを掲げた。
デモに参加したピエール・フルニウーさん(83)は、「われわれは、自由、平等、博愛という共和主義の理念と共和制、また教育と宗教の分離主義を擁護するためここにきた。われわれは、国家が脅威にさらされていると感じている」と語った。
この記事に関連するニュース
-
パリ五輪開会式で「最後の晩餐」連想演出、脅迫メール殺到で出演者が提訴を表明
産経ニュース / 2024年7月30日 13時19分
-
パリ五輪で厳重なテロ警戒が必要な理由 日大・福田充教授に聞く
毎日新聞 / 2024年7月26日 10時0分
-
鼻を低くする整形手術が大流行…イスラム原理主義のイランでいま「イスラム離れ」が起きている理由
プレジデントオンライン / 2024年7月22日 9時15分
-
なぜ犯人はトランプ氏の耳を撃てたのか…「地元育ち」の「一匹狼」は暗殺を実行しやすいという新型テロの特徴
プレジデントオンライン / 2024年7月20日 7時15分
-
アングル:ネットでの「さらし」や懲戒処分、米大学生が直面するガザ抗議の代償
ロイター / 2024年7月19日 18時58分
ランキング
-
1交流拡大へ安全確保要請=駐中国大使、山東省トップと会談
時事通信 / 2024年7月30日 20時40分
-
2「中国を念頭に」表現控えて 呉中国大使、日本報道に苦言「中国ばかり見る必要ない」
産経ニュース / 2024年7月30日 16時55分
-
3ロシア爆撃機が日本海飛行=鈴木宗男氏のモスクワ訪問中
時事通信 / 2024年7月30日 23時11分
-
4「テロリズム劇場」フランスに与える心理的打撃と五輪が標的にされる理由
ニューズウィーク日本版 / 2024年7月30日 15時0分
-
5プーチン自らテスト飛行して見せた核戦略爆撃機がのちに墜落、欠陥隠し疑惑も
ニューズウィーク日本版 / 2024年7月30日 21時0分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
![](/pc/img/mission/mission_close_icon.png)
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
![](/pc/img/mission/point-loading.png)
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください
![](/pc/img/mission/mission_close_icon.png)