バイデン次期米大統領、欧州・ブラジルからの入国制限解除を阻止へ
ロイター / 2021年1月19日 12時0分
トランプ米大統領は1月18日、ブラジルや欧州の大半地域に最近滞在した非米国籍の人の入国制限を1月26日から解除する方針。2人の関係者が18日、ロイターに明らかにした。2020年12月、ミシガン州の空港で撮影(2021年 ロイター/Emily Elconin)
[ワシントン 18日 ロイター] - バイデン次期米大統領は、欧州やブラジルの大半地域に最近滞在した非米国籍の人の入国制限を1月26日に解除するトランプ大統領の決定について、迅速に制限を再発動して失効を防ぐ考えだ。サキ報道官が明らかにした。
トランプ氏は18日、同入国制限の解除に関する大統領令に署名した。
これを受けてサキ氏はツイッターに「私たちの医療チームの助言を踏まえ、(バイデン)政権は1月26日にこれらの制限を解除するつもりはない」と投稿した。
新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)は「悪化しており、感染力が強い変異種も世界中で出現しているため、海外渡航への制限を解除する時ではない」とした。
新型コロナウイルス感染拡大への対応策として、米政府は昨年3月半ば以降、直近14日間に英国、アイルランド、欧州域内の自由な移動を定めた「シェンゲン協定」の加盟26カ国に滞在したほぼ全ての外国人の入国を禁止。ブラジルについては昨年5月から同様の措置を取ってきた。
一方、米疾病対策センター(CDC)は先週、海外から航空便で米国に入国するほぼ全ての人に、1月26日からウイルス検査の陰性証明提示を義務付けると発表した。
トランプ大統領の新たな布告は、欧州とブラジルからの入国制限を陰性証明の義務化と同じ日に解除する内容。トランプ氏は20日に退任し、バイデン氏が就任して入国制限を再発動する権限を得ることになる。
サキ報道官は「事実、私たちはコロナ感染拡大をさらに抑制するために海外渡航に関する公衆衛生上の措置を強化する方針だ」と述べた。バイデン氏の政権移行チームに対象国を拡大する計画か問い合わせたが、回答は得ていない。
入国制限によって欧州の一部の国からは渡航者が95%以上落ち込んでいる。航空各社は陰性証明の義務化が渡航解禁につながることを期待し、ここ数日に政権高官に働きかけを行っていた。
米国は中国とイランに最近滞在した外国人の入国も禁止しているが、ロイターはこれまでに、ホワイトハウスは両国からの入国制限解除を検討していないと報じている。トランプ氏は18日、中国とイランへの制限は解除しないと確認した。
*内容を追加しました。
この記事に関連するニュース
-
トランプ氏暗殺未遂容疑者、かつての支持後悔も 重罪など犯罪歴
ロイター / 2024年9月17日 14時9分
-
第2回米大統領候補者討論会でハリス氏、イスラエルとパレスチナの「二国家解決策」を主張(米国、イスラエル、パレスチナ、イラン)
ジェトロ・ビジネス短信 / 2024年9月17日 11時45分
-
アングル:トランプ政権なら対中外交「漂流」か、米側要人なお制裁対象
ロイター / 2024年9月13日 19時18分
-
米大統領選を「静観」する中国。トランプとハリス、どちらの勝利を望んでいるか
トウシル / 2024年9月12日 7時30分
-
焦点:米鉱物企業、政府融資の獲得急ぐ トランプ氏返り咲き警戒
ロイター / 2024年8月30日 12時43分
ランキング
-
1「主張が聞き入れられなかった」NHKラジオ不適切発言の中国人元外部スタッフ 発言の理由を中国メディアに語る
TBS NEWS DIG Powered by JNN / 2024年9月25日 21時29分
-
2【中国・日本人学校10才児刺殺事件】中国で充満する社会への不満、中国系メディアが報じた被害者父親の“悲痛コメント”に当局による工作説も
NEWSポストセブン / 2024年9月26日 7時15分
-
3アフガン東部で「未知の病気」=2人死亡、50人重体
時事通信 / 2024年9月25日 18時58分
-
4「安全神話崩れた」=学校周辺ものものしく―中国・深セン
時事通信 / 2024年9月25日 16時27分
-
5ドイツ慰安婦少女像、撤去命令へ 韓国系団体、移設を拒否
共同通信 / 2024年9月26日 9時38分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください