イラン、制裁解除なら「核活動を転換」 米は先行対応否定
ロイター / 2021年2月20日 6時50分
2月19日、イランのザリフ外相は米国が制裁を解除すれば、核プログラムに関する活動を「直ちに転換」すると表明した。米国がイラン核合意への復帰に向けてイランとの対話に前向きな姿勢を示したことについては、イランの核合意履行には不十分との認識を示した。写真は2020年8月、レバノンで講演するザリフ氏(2021年 ロイター/Dalati Nohra)
[ドバイ/米大統領専用機上 19日 ロイター] - イランのザリフ外相は19日、米国が制裁を解除すれば、核プログラムに関する活動を「直ちに転換」すると表明した。米国がイラン核合意への復帰に向けてイランとの対話に前向きな姿勢を示したことについては、イランの核合意履行には不十分との認識を示した。
ブリンケン米国務長官は18日、英国、ドイツ、フランスの欧州3カ国に対し、イランと協議する用意があるという米国の考えを伝えた。
イラン政府高官はロイターに対し、イラン側は米国が示した協議の可能性を検討しているものの、「米国がまず核合意に復帰すべきで、その枠組みにおいて、歩調を合わせるための方策を巡り協議することが可能だ」とし、「制裁を全て解除し、外交に機会を与えるべきだ」と語った。
一方、サキ米大統領報道官は、イランや主要関係国との協議を前に米国が制裁を緩和したり、核合意復帰への大統領令を出す計画はないと述べた。
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