グリーンシル問題、ソフトバンクGなどの債権届け出総額は14億ドル
ロイター / 2021年3月19日 19時1分
経営破綻した英金融サービス会社グリーンシル・キャピタルの管財人は19日、34の債権者が届け出た債権の総額が17億5000万豪ドル(13億5000万米ドル)強に上ったと明らかにした。写真は同社傘下の グリーンシル銀行のロゴ。今年3月10日にドイツのブレーメンで撮影。(2021年 ロイタ/Fabian Bimmer)
[シドニー 19日 ロイター] - 経営破綻した英金融サービス会社グリーンシル・キャピタルの管財人は19日、34の債権者が豪親会社に届け出た債権の総額が17億5000万豪ドル(13億5000万米ドル)強に上ったと明らかにした。
事情に詳しい関係筋によると、ソフトバンクグループがこのうち約11億5000万ドルを占めている。ソフトバンクGの担当者からは今のところコメントを得られていない。
管財人を務める国際会計事務所グラントソントンによると、グリーンシルの豪親会社もグリーンシルUKに対する8億ドル弱の債権を保有している。
グリーンシル・キャピタルは今月、英国の裁判所に破産申請を行った。グラントソントンによると、豪親会社はグリーンシルの管理業務と本社機能を支援しているが限定的な業務にとどまっている。
グラントソントンの発表文によると、ドイツ銀行協会からも20億ユーロ(23億8000万ドル)近くの債権があるとの通知が豪親会社に寄せられた。発表文は「この債権は会社の会計帳簿に記載されておらず、管財人の正式な確認は取れていない」としている。
債権額は確定しておらず、グリーンシルの豪親会社の社員が保有する債権は含まれていないとした。社員のうち35人はリストラされたという。
19日には債権者による初めてのバーチャル会議が開かれ、ソフトバンクG、クレディ・スイスなどの債権者の代表と従業員の代表が参加し、債権者委員会が設置された。
グラントソントンが11日に規制当局に提出した資料によると、ソフトバンクGは「重要な」債権者で、クレディ・スイスはグリーンシルの資産の一部の担保権を有している。
グラントソントンはまた、約3週間以内に債権者側に報告書を送付し、4月22日に2回目の債権者会議を開いてグリーンシルの再建計画を受け入れるか、清算手続きに入るかについて採決を行うと説明した。
*内容を追加しました。
この記事に関連するニュース
ランキング
-
1セブン&アイ、カナダの小売大手が買収提案 「初期段階」と関係者
ロイター / 2024年8月19日 17時56分
-
2ドル覇権崩壊の序曲「1ドル=70円」の超円高に備えよ 「基軸通貨としての地位は着実に弱体化」未曽有の危機の恐れ
zakzak by夕刊フジ / 2024年8月19日 6時30分
-
3豆腐店の倒産・廃業が加速 「物価の優等生」が直面する問題とは
ITmedia ビジネスオンライン / 2024年8月17日 8時15分
-
4「パパは全然面倒みてくれない」「ママがいい」は何が悪かった? しまむらの“残念”すぎる対応を見過ごせないワケ
ITmedia ビジネスオンライン / 2024年8月19日 6時15分
-
5大波乱後の日経平均は9月以降最高値をとれるか 外国人投資家は割安な日本株をスルーできない
東洋経済オンライン / 2024年8月19日 10時30分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください