トヨタ、9月に世界で計画比4割減産 コロナ拡大で部品不足
ロイター / 2021年8月20日 0時0分
[東京/ワシントン 19日 ロイター] - トヨタ自動車は19日、9月の世界生産を計画から4割ほど減らす方針を明らかにした。世界的な半導体不足に加え、東南アジアで新型コロナウイルスの感染が拡大し、部品調達に支障が出ているため。減産台数は織り込み済みで、2022年3月期通期の生産・販売計画は維持する。
トヨタ幹部によると、減産規模は36万台。地域別では、国内で14万台、北米と中国で各8万台、欧州で4万台、アジアで8000台、その他で1万台としている。
90万台弱を計画していた9月の生産は54万台にとどまる見込み。ベトナムやマレーシアでコロナの感染が急拡大し、ロックダウン(都市封鎖)などによって部品メーカーの生産に影響が出ている。
通期の生産計画930万台、販売計画(連結ベース)870万台は据え置く。もともと想定していた通期の減産規模の範囲内で、連結業績予想にも変更はないという。
長田准・渉外広報本部本部長は「(9月の減産規模の)36万台レベルは年度の中でまぶして織り込んであったが、想定したよりコロナの影響が速く深く来た」と説明した。
国内は8月から9月末にかけ、14工場すべてで減産する。稼働停止期間は工場によって異なるが、主力乗用車「カローラ」などを生産する高岡工場(愛知県豊田市)では9月1日から17日まで計13日間停止する。海外の一部工場でも生産調整を実施する予定。
その他、北米では8月に6万─9万台程度の減産を行い、9月もさらに減らす方針。コロナ感染の拡大やサプライチェーン(供給網)の問題、半導体不足が理由とした。現時点で雇用への影響はない見通し。年初から7月までの北米生産台数は113万台で、当初の予想よりも6万5000台少ない。
この記事に関連するニュース
-
トヨタ、好決算下で足場固め=不正防止へ現場負担軽減
時事通信 / 2024年5月8日 20時19分
-
トヨタ最終利益、日本の製造業で過去最高を更新へ…8日の決算発表・3つの注目ポイント
読売新聞 / 2024年5月7日 18時29分
-
車の国内生産台数、2年連続増 23年度、半導体不足が緩和
共同通信 / 2024年4月25日 17時34分
-
トヨタ、23年度は世界販売・生産が過去最高 HV好調
ロイター / 2024年4月25日 14時35分
-
トヨタ、世界生産1千万台届かず 過去最高も認証不正響く
共同通信 / 2024年4月25日 13時32分
ランキング
-
1年賀状は過去最大17%減、2023年度の引受数…「ゆうパック」はヤマト運輸と協業で増加
読売新聞 / 2024年5月11日 20時22分
-
23期連続減益に沈むヤマト「強気計画」に漂う暗雲 2024年度は荷物量回復で巻き返しを図るが
東洋経済オンライン / 2024年5月11日 7時30分
-
3「日本国債」の紙くず化がとまらない…雪だるま式「借金地獄」から日本が抜け出せない根本原因【経済のプロが解説】
THE GOLD ONLINE(ゴールドオンライン) / 2024年5月11日 11時15分
-
4ヨーカドーの跡地が「世界最大級の無印良品」に…過疎地の商業モールを復活させた「社会的品揃え」の魅力
プレジデントオンライン / 2024年5月11日 9時15分
-
5話し下手でも今日からできる「おもしろい話し方」 どんなに頑張っても「ウケない」人の最後の秘策
東洋経済オンライン / 2024年5月11日 17時0分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください