ユーロ圏インフレ率、オーバーシュートのリスクあり=スロベニア中銀総裁
ロイター / 2021年10月19日 23時17分
欧州中央銀行(ECB)理事会メンバーであるバスレ・スロベニア中銀総裁は、ユーロ圏のインフレ率は予想をオーバーシュートするリスクがあるため、ECBは物価上昇を注意深く監視する必要があり、来年3月にパンデミック緊急購入プログラム(PEPP)を終了させるべきと述べた。ドイツで4月撮影(2021年 ロイター/Wolfgang Rattay)
[リュブリャナ 19日 ロイター] - 欧州中央銀行(ECB)理事会メンバーであるバスレ・スロベニア中銀総裁は、ユーロ圏のインフレ率は予想をオーバーシュートするリスクがあるため、ECBは物価上昇を注意深く監視する必要があり、来年3月にパンデミック緊急購入プログラム(PEPP)を終了させるべきと述べた。
ロイターとのインタビューで「経済圏の一部や特定地域では労働市場に関するリスクがより重要になり得るという初期の兆候がある」と指摘。「経済圏の一部では、労働力が不足しており、この傾向が続くか、他のセクターに広がれば、インフレにリスクをもたらしかねない。だからこそ二次的効果に十分注意する必要がある」とした。
また、確固たるデータはまだないものの、企業からの事例証拠によれば、労働力不足が顕著になってきており、労働者が賃金引き上げを要求しているとした。
その上で「このような傾向が続くのであれば、PEPP実施時に発表した通り、来年3月に終了するのが適切」と言及。ただ「PEPPの終了を決定しても、ECBは他の手段で経済に十分な流動性を提供し続ける」と強調した。
緊急措置に組み込まれた柔軟性については「既存の手段に柔軟性を持たせるという議論に反対はしないが、平常時においては、このような特別な柔軟性は必要ない」とした。
この記事に関連するニュース
-
ECB、6月利下げ開始の確信強まる インフレ指標受け=仏中銀総裁
ロイター / 2024年5月1日 4時18分
-
ユーロ圏の銀行融資低迷、インフレ期待低下 利下げの論拠強まる
ロイター / 2024年4月26日 19時7分
-
焦点:ECB利下げは「年内に複数回」、理事会メンバーの大勢が想定
ロイター / 2024年4月23日 12時53分
-
FRB当局者、利下げ急がず インフレ懸念高まり受け
ロイター / 2024年4月12日 8時16分
-
ECB理事会後のラガルド総裁発言要旨
ロイター / 2024年4月11日 23時31分
ランキング
-
1世界3大投資家ジム・ロジャーズの残酷すぎる直言「日本の40代以上は日本以外の場所へ今すぐ引っ越しなさい」
プレジデントオンライン / 2024年5月7日 16時15分
-
2いきなり!ステーキが、名物「オーダーカット」を廃止していた! ピークから5年、経営再建の現在を探る
ITmedia ビジネスオンライン / 2024年5月6日 6時30分
-
3一時1ドル160円から乱高下 為替介入2日で8兆円規模か【Bizスクエア】
TBS NEWS DIG Powered by JNN / 2024年5月8日 6時30分
-
4アップルやアマゾンでも「失敗する」共通の特徴 プロジェクト自体は最終目的ではなく達成する手段
東洋経済オンライン / 2024年5月7日 17時0分
-
5訪日客数が過去最高 インバウンド需要は?
食品新聞 / 2024年5月8日 10時41分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください