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日経平均は大幅続落、一時900円安 米金利上昇を警戒

ロイター / 2022年1月19日 15時56分

 1月19日、東京株式市場で日経平均は大幅続落し、前日比790円02銭安の2万7467円23銭と前年10月6日以来の低水準に沈んだ。写真は都内の株価ボード。2021年1月に撮影(2022年 ロイター/Kim Kyung-Hoon)

[東京 19日 ロイター] - 東京株式市場で日経平均は大幅続落し、前日比790円02銭安の2万7467円23銭と前年10月6日以来の低水準に沈んだ。米金利上昇を嫌気して米株が急落、日本株にも断続的に売りが続き、下げ幅は一時900円を超えた。終値では、1月6日の844円29銭安に次いで今年2番目の下落幅となった。

19日の日本株は朝から売りが強まった。米国市場でのハイテク株安を受け半導体関連など高PER(株価収益率)銘柄を中心に利益確定売りが出たほか、グロース(成長)株売りの受け皿となってきたバリュー株にも売りが広がった。原油高や供給制約を背景としたインフレ上昇が続く中、米連邦準備理事会(FRB)の利上げペースが速まり景気を冷やすことへの警戒感が出ている。

東京エレクトロンやアドバンテストといった半導体関連が総じて大幅安となった。米フィラデルフィア半導体指数(SOX指数)が4%超下落したことが重しとなった。TDKなど電子部品も軟調だった。

これまでバリュー株として買われてきたトヨタ自動車は、今年度の世界生産が従来計画の900万台を下回る見込みと発表したことが嫌気され大幅安。鉄鋼株も中国の鉄鋼市況悪化などが警戒されて売られた。

東証1部の騰落数は、値上がり58銘柄(2%)に対し、値下がりが2111銘柄(96%)、変わらずが15銘柄だった。東証33業種では32業種が下落した。

日経平均は昨年の8月安値と12月安値を結ぶトレンドラインを大きく下回り、調整局面入りが警戒される。ただ、昨年から続く2万7000円─3万円のレンジ内にとどまってもいる。市場では「このまま中期の株高トレンドが変わるとは思わないが、過剰流動性の引き締めを織り込む局面はしばらく続くかもしれない」(水戸証券の酒井一チーフファンドマネージャー)との見方が聞かれた。

TOPIXは2.97%安で取引を終了。東証1部の売買代金は3兆5277億7900万円だった。東証33業種では、海運業、電気機器、精密機器、輸送用機器、鉄鋼など32業種が値下がりした。値上がりしたのはパルプ・紙のみだった。

個別ではそのほか、ソニーグループが12%超安と大幅に下落した。米マイクロソフトがゲームソフト開発アクティビジョン・ブリザードを現金687億ドルで買収すると発表し、競争激化の懸念が強まった。一方、スクウェア・エニックス・ホールディングスやカプコンなどのゲーム株はしっかり。米市場で市場再編への思惑からゲーム関連株が買われた流れを引き継いだ。

終値 前日比 寄り付き    安値/高値  

日経平均 27467.23 -790.02 27928.89 27,314.41─27,958.17

TOPIX 1919.72 -58.66 1954.10 1,913.47─1,958.20

東証出来高(万株) 151374 東証売買代金(億円) 35277.79

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