ウクライナ大統領、保安局・検察トップ解任
ロイター / 2022年7月19日 14時21分
ウクライナのゼレンスキー大統領は、バカノフ保安局(SBU)長官とベネディクトワ検事総長を解任した。写真は、2022年6月16日にパリで開催されたイベントに3Ⅾホログラム投影で参加した同大統領。(2022年 ロイター/Benoit Tessier)
[キーウ(キエフ) 19日 ロイター] - ウクライナのゼレンスキー大統領は、バカノフ保安局(SBU)長官とベネディクトワ検事総長を解任した。ロシア軍に制圧された地域でSBUと検察の職員らがロシアに協力するなど、国家反逆行為があったとしてトップに引責させた。
ゼレンスキー氏はビデオ演説で、SBUと検察の60人以上の職員がロシア側に寝返ったとし、反逆やロシアへの協力の疑いがある651の事案を調査していると述べた。
「国家安全保障の基礎に対するこれほど多くの犯罪は、各トップに深刻な疑念を生じさせた」と強調。反逆者やロシアへの協力者を組織から排除できなかったことを問題視する姿勢を示した。
ゼレンスキー氏は18日、SBUのマリウク第1次官を長官代行に起用した。
ゼレンスキー氏はロシアによる侵攻前、盟友や部外者を政府の主要ポストに起用したため批判を受けていた。バカノフ氏は幼少からの友人で、ゼレンスキー氏がコメディアンとしてテレビで活躍した時代や政界に転じるための選挙戦で主要なサポート役を果たした。ベネディクトワ氏はゼレンスキー氏が政界入りして以来、司法改革の助言を行ってきた。
<南部で攻防>
一方、ロシア軍は19日未明に南部ミコライウをクラスター弾で攻撃し、少なくとも2人が負傷、民家の窓や屋根が破損した。オレクサンドル・センケビッチ市長がソーシャルメディアの投稿で明らかにした。
ウクライナ側はロシアの物流と弾薬の拠点30カ所への攻撃を相次いで成功させ、毎日何千発もの砲弾を前線に運ぶ必要のあるロシア軍部隊の機能に打撃を与えていると主張。
ウクライナ軍のザルジニー総司令官は18日のフェイスブックへの投稿で、米国が供与した高機動ロケット砲システム「ハイマース」について「敵の指令拠点、弾薬・燃料貯蔵倉庫への主要攻撃」で用いることで「状況の安定化」をもたらしたと称えた。
ロシアは18日、ショイグ国防相が軍に対し、欧米がウクライナに供与したロケットや火砲の破壊に注力するよう指示したと明らかにした。
欧州連合(EU)外相は同日、ウクライナに対し5億ユーロ(5億0400万ドル)の追加軍事支援を行うことで合意した。2月24日の侵攻開始以降のEUによる支援額は25億ユーロに達した。
ウクライナは南部で、侵攻開始以来最大の地域を奪還するために反撃の準備を進めている。南部へルソン州でロシアのミサイルシステム、通信、レーダー、弾薬庫、装甲車を破壊したと報告した。
*動画を付けて再送します。
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