午前の日経平均は反落、米半導体株安が波及 高配当株の物色も
ロイター / 2023年9月19日 12時1分
9月19日、午前の東京株式市場で日経平均は、前営業日比403円86銭安の3万3129円23銭と反落した。写真は都内にある東京証券取引所で2020年10月撮影(2023年 ロイター/Kim Kyung-Hoon)
Noriyuki Hirata
[東京 19日 ロイター] - 午前の東京株式市場で日経平均は、前営業日比403円86銭安の3万3129円23銭と反落した。連休中の米国市場での半導体株安が国内の半導体関連銘柄に波及した。一方、高配当株の物色が目立ち、指数を下支えした。 日経平均は236円安で寄り付いた後も徐々に下げ幅を拡大し、一時404円安の3万3128円86銭に下落した。東京エレクトロンやアドバンテストといった半導体関連株が総じて弱く、指数を押し下げた。指数寄与度の高いファーストリテイリングやソフトバンクグループも軟調だった。 TOPIXグロース指数の1.3%安に対し、同バリュー指数はわずかにプラスで、バリュー株が優位。TOPIXはプラスに転じる場面もあり、下げは0.5%安程度と、日経平均の1.2%安に比べれば限定的だった。 輸送用機器など大型株の一角が買われたほか、海運や銀行、鉄鋼などが業種別の値上がり率上位に並び「高配当株の物色が目立った」(国内証券のアナリスト)との受け止めが聞かれた。「半期末に向けて最後の買い場と見る向きもありそうだ。先週の上昇を踏まえれば、スピード調整とみていいのではないか」(証券ジャパンの大谷正之調査情報部部長)との見方もあった。 TOPIXは0.56%安の2414.69ポイントで午前の取引を終了した。東証プライム市場の売買代金は2兆1250億3200万円だった。東証33業種では、値上がりは海運や鉱業、輸送用機器など13業種で、値下がりは精密機器や電気機器、サービスなど20業種だった。
リクルートHLDGやキーエンスは軟調。信越化学工業はさえなかった。一方、ホンダや東京海上HLDGは年初来高値を更新。三井住友FGは堅調だった。 東証プライム市場の騰落数は、値上がりが634銘柄(34%)、値下がりは1126銘柄(61%)、変わらずは75銘柄(4%)だった。
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