米自動車労組、スト拡大を警告 カナダ労組はフォードとの交渉延長

　カナダ最大労組ユニフォー（ＵＮＩＦＯＲ）は１９日未明、米自動車大手フォード・モーターとの労使交渉の期限を延長した。写真はフォードのロゴ。カナダ・オークビルで２０１６年１１月撮影（２０２３年　ロイター／Chris Helgren）

[デトロイト １９日 ロイター] - 全米自動車労組（ＵＡＷ）は、米３大自動車メーカー（ビッグ３）との労使交渉で重大な進展がなければより多くの米工場でのストライキを２２日に発表すると警告した。

一方、カナダ最大労組ユニフォー（ＵＮＩＦＯＲ）は１９日未明、米自動車大手フォード・モーターとの労使交渉の期限を延長した。

ＵＡＷに加盟する約１万２７００人の労働者は１５日未明にフォード、ゼネラル・モーターズ（ＧＭ）、クライスラーの親会社ステランティスの３社のそれぞれ１カ所の米工場でストを開始。

ＵＡＷのショーン・フェイン委員長は１８日深夜のビデオメッセージで「会社側が交渉を引き延ばす間、われわれがずっと待つことはない」と強調し、新たな期限を設定。「時間を無駄にはしない」と述べた。

カナダのユニフォーはフォードの３工場で働く約５６００人の従業員が加入。従来の労働協約が１８日午後１１時５９分（日本時間１９日午後０時５９分）に失効後、会社側から「しっかりとした提案」を受け取ったとし、期限を２４時間延長するとした。

フォードとの交渉は夜通し続いており、組合員にはストライキに引き続き備えるよう呼びかけた。

フォードは暫定合意がまとまることを期待して交渉継続に同意したとコメントした。