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米一戸建て住宅着工件数、8月は4.3%減 全体では3年ぶり低水準

ロイター / 2023年9月20日 2時15分

米商務省が19日発表した8月の一戸建て住宅の着工件数(季節調整済み)は年率換算で前月比4.3%減の94万1000戸だった。2022年7月撮影(2023年 ロイター/Sarah Silbiger/File Photo)

[ワシントン 19日 ロイター] - 米商務省が19日発表した8月の一戸建て住宅の着工件数(季節調整済み)は年率換算で前月比4.3%減の94万1000戸だった。住宅ローン金利が再び上昇していることが新たな建設の需要を抑制した可能性がある。

一戸建ては住宅建設の大部分を占めている。北東部、西部、中西部で減少したが、人口密度の高い南部では増加した。7月分は当初発表と同じ98万3000戸。

深刻な中古住宅の不足で新築の需要が高まって今年の大半は住宅建設が増えていたが、最近の住宅ローン金利の高騰で購入希望者の買い控えが起きている。

米連邦住宅貸付抵当公社(フレディマック)のデータによると、需要が多い30年固定住宅ローンの平均金利は7.18%前後で推移し、2002年3月以来の高水準となっている。

8月の5戸以上の集合住宅の着工件数は26.3%減の33万4000戸だった。

全体の住宅着工件数は11.3%減の128万3000戸となり、2020年6月以来約3年ぶりの低水準となった。ロイターがまとめた市場予想は144万戸を下回った。7月分は145万2000戸から144万7000戸に下方修正された。

住宅建設許可件数は6.9%増の154万3000件と、2022年10月以来の高水準。集合住宅の建設許可件数が14.8%増の53万5000件と、急増したことで押し上げられた。一戸建て住宅の建設許可件数は2.0%増の94万9000戸と、22年5月以来の高水準だった。

建設許可を受けたものの未着工となっている物件は5.6%増の28万2000件。このうち一戸建て住宅は2.9%増。一方、集合住宅は6.6%減の96万1000件と、22年1月以来の低水準となった。

建設中の住宅の在庫は0.2%減の168万8000件。このうち一戸建て住宅は0.1%減の67万6000件と、21年5月以来の低水準となった。

建設中の集合住宅の在庫は0.2%減の99万5000件。減少したものの歴史的な高水準にあり、集合住宅の建設が増加する余地が限られている可能性があることが示唆された。

オックスフォード・エコノミクスのリードエコノミスト、ナンシー・バンデン・ホーテン氏は「9月住宅着工件数は回復するだろうが、景気と雇用の伸びが鈍化する第4・四半期には着工件数のペースが落ちると予想される。住宅ローン金利の高騰も需要を圧迫するだろう。一方、一戸建て住宅供給へのニーズと住宅建設業者へのインセンティブがそれを補うとみている」と述べた。

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