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韓国中銀、予想通り6会合連続金利据え置き 引き締めバイアス維持

ロイター / 2023年10月19日 13時54分

 韓国銀行(中央銀行)は10月19日、政策金利を3.50%に据え置いた。インフレ抑制に引き続き注力する中、6会合連続で据え置きを決定した。写真は、韓国銀行本店の前景。2016年3月8日にソウルで撮影。(2023年 ロイター/Kim Hong-Ji)

Cynthia Kim Jihoon Lee

[ソウル 19日 ロイター] - 韓国銀行(中央銀行)は19日、政策金利を3.50%に据え置いた。インフレ抑制に引き続き注力する中、6会合連続で据え置きを決定した。原油高を警戒し、引き締めバイアスを維持した。

ロイターがエコノミスト49人を対象に実施した調査でも据え置きが予想されていた。

中銀はイスラエルとイスラム組織ハマスの紛争や世界的な原油価格を巡る不確実性の高まりから、物価上昇圧力は予想よりも長く続くだろうと指摘。声明文で「消費者物価インフレが目標水準に収束する時期はこれまでの予想よりも遅れる可能性が高い」とした。

李昌ヨン総裁によると、今回の金利決定は全会一致で、金融通貨委員会メンバー6人のうち1人は政策金利が上下双方向に柔軟であるべきだと主張する一方、他の5人は追加利上げに引き続きオープンだという。

総裁は、国内短期金融市場のクレジットリスクは以前ほど深刻ではないと指摘。マクロプルーデンス措置について、まずは不動産価格の安定、家計債務の伸び緩和に用いられるべきとの考えを示した。

2021年8月からの計300ベーシスポイント(bp)の利上げで家計負担は増えている。

オーストラリア・アンド・ニュージーランド銀行(ANZ)のエコノミスト、クリスタル・タン氏は「目標を上回るインフレ率を背景に中銀は警戒姿勢を維持するだろう。9月のインフレ率は主に原油と農産物価格の値上がりで3.7%と市場予想を上回った。米国の政策を巡る不透明感やこのところの家計債務の増加も中銀の懸念事項だ」と指摘した。

アナリストの大半は、第1・四半期まで中銀が金利を現行水準で維持し、24年第2・四半期に25bpの利下げを行うと予想している。

4─6月期の国内総生産(GDP)は季節調整済みで前期比0.6%増となり、ロイター調査の予想値(0.5%増)を上回り、四半期ベースでは22年第2・四半期以来の大幅な伸びとなった。

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