南アＣＰＩ、9月は加速 中銀目標内で金利据え置きの見方

　南アフリカ統計局が１０月１８日発表した９月の消費者物価指数（ＣＰＩ）は前年比上昇率が５．４％と、８月の４．８％から伸びが加速した。２０１０年１０月、ヨハネスブルグで撮影（２０２３年　ロイター／Siphiwe Sibeko）

［ヨハネスブルク　１８日　ロイター］ - 南アフリカ統計局が１８日発表した９月の消費者物価指数（ＣＰＩ）は前年比上昇率が５．４％と、８月の４．８％から伸びが加速した。

ただ、南ア準備銀行（中央銀行）のインフレ目標（３─６％）の範囲内に収まっており、政策金利が来月も据え置かれるとのアナリスト予想が強まった。

９月は食品、燃料、輸送が最大の押し上げ要因となった。

食品と燃料を除くコアインフレ率は前年比４．５％。８月は４．８％だった。

エコノミストのエリズ・クルーガー氏は、インフレ率は２０２４年第３・四半期ごろまで５％を超えると予想したが、現状の水準は十分控えめと指摘。「中銀は金利を長期間この水準に維持してから最初の利下げを検討するだろう」と述べた。

また、鶏肉価格上昇の影響が食品に表れてくるのは１０月からだと慎重な見方を示した。

南アは過去最悪の鳥インフルエンザ流行に見舞われ、数百万羽が殺処分されている。