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イタリア国債、格下げなら影響大 独国債との利回り差急拡大も

ロイター / 2023年10月19日 12時14分

 10月18日、大手格付け会社が今週末から来月にかけて実施する格付けの見直しで、イタリア国債が格下げを免れるかどうかが注目を集めている。写真はローマで2021年1月撮影(2023年 ロイター/Guglielmo Mangiapane)

Sara Rossi Antonella Cinelli

[ミラノ/ローマ 18日 ロイター] - 大手格付け会社が今週末から来月にかけて実施する格付けの見直しで、イタリア国債が格下げを免れるかどうかが注目を集めている。見直しでは格付け見通しの引き下げにとどまり、格下げは回避されるとの見方が広がっているが、格下げという予想外の結果になればイタリア国債はドイツ国債との利回り差が急拡大し、影響がユーロ圏の周縁国に広がる恐れがある。

大手格付け会社は20日S&Pグローバルを皮切りに、11月にかけてDBRS、フィッチ、ムーディーズの大手が次々と秋の格付け見直しを実施する。

イタリアは春以降、経済成長と財政の見通しが大幅に悪化している。第2・四半期の国内総生産(GDP)成長率は前期比で0.4%減とマイナスを記録。政府は先月に今年と来年の成長率予想を下方修正し、債務削減の実施目標を事実上2025年以降に据えている。

アクサ・インベストメント・マネジャーズのイタリア担当最高経営責任者(CEO)、アレッサンドロ・テントーリ氏は「S&Pグローバル、フィッチ、DBRSが格付け見通しを(今の安定的からネガティブに)引き下げる公算が大きい」と述べた。

イタリア国債は政府が9月に2023─25年の財政赤字目標を引き上げてから利回り差の拡大傾向に拍車が掛かっている。アナリストの間からは格下げならイタリアの10年物国債のドイツ国債との利回り差は足元の200ベーシスポイント(bp)程度から250bpに拡大するとの予想も出ている。格付け見通し引き下げの場合は利回り差の拡大はこれよりもやや小さく、220bp程度と予想されている。

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