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台湾TSMC、予想上回る第3四半期利益 安定化の兆しCEO指摘

ロイター / 2023年10月19日 18時31分

 10月19日、半導体受託生産最大手の台湾積体電路製造(TSMC)が発表した第3・四半期決算は、純利益が前年比24.9%減の2110億台湾ドルだった。写真は3月撮影(2023年 ロイター/Dado Ruvic)

[台北 19日 ロイター] - 半導体受託生産最大手の台湾積体電路製造(TSMC)が19日発表した第3・四半期決算は、純利益が前年比24.9%減の2110億台湾ドルだった。

LSEGスマートエスティメートの予想(1955億台湾ドル)を上回った。

同社は安定化の兆しがあると表明。会見した魏哲家・最高経営責任者(CEO)は「来年は当社の健全な成長が期待できる」とし「当社は(来年)業界全体を上回る」との見通しを示した。

「過去数カ月、パソコンとスマートフォンのエンドマーケットで需要の安定化が見られ始めた」とし、在庫管理が想定よりも健全になっていると述べた。

底が非常に近いが「急激な回復になると判断するのは時期尚早だ」と語った。

市場では1年に及ぶ世界の半導体産業の低迷が緩やかに回復するのではないかとの期待が浮上している。韓国のサムスン電子が今月発表した第3・四半期の営業利益見通しも市場予想を上回った。

第3・四半期は、世界的な景気低迷で自動車や携帯電話、サーバー向けの需要が圧迫されたほか、昨年のベースが高かったことも影響した。

売上高は14.6%減の173億ドル。同社の予想は167億─175億ドルだった。

人工知能(AI)向けや第5世代移動通信システム(5G)向けなどハイエンド半導体を含む高性能コンピューティング部門の売上高は、売り上げ全体の42%を占めた。前四半期は44%、前年同期は39%だった。

設備投資は71億ドル。第2・四半期は81億7000万ドルだった。

同CEOは、短期的には市場の不透明感が根強いため、今年の設備投資を320億ドル前後に「適度に引き締めている」と述べた。

19日のTSMC株は1.1%上昇した。

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