日経平均は反落、米金利高や中東情勢で 主力株が大幅安
ロイター / 2023年10月19日 15時26分
[東京 19日 ロイター] - 東京株式市場で日経平均は、前営業日比611円63銭安の3万1430円62銭と、反落して取引を終えた。前日の米国市場で長期金利が上昇したことにより株価が下落した流れを引き継いだ。中東情勢への警戒感もくすぶり、東京株式市場では幅広い業種で売りが先行。半導体関連など日経平均の指数寄与度の高い銘柄も軒並み大幅安となった。
日経平均は前営業日比462円安でスタート。後場に643円安の3万1399円17銭でこの日の安値をつけた。終値はこれまで心理的節目として意識されていた3万1500円を下回った。時間外取引での米株先物3指数の下落やアジア株安が重しとなった。
19日はパウエル米連邦準備理事会(FRB)議長が経済見通しに関する討論会に参加する予定。金利に関する手掛かりに関心が集まる中、見送りムードも強かった。
大和証券の林健太郎シニアストラテジストは「中東情勢の緊迫化による原油高で、金利の見通しが一段と立てづらくなった。成長株やグロース株にとって厳しい局面」との見方を示す。
また、米企業ではテスラが市場予想を下回る第3・四半期決算を発表し「マクロでもミクロでもセンチメントの悪化がみられる」(同)という。
TOPIXは1.36%安の2264.16ポイントで取引を終えた。東証プライム市場指数は前営業日比1.36%安の1165.24ポイントだった。プライム市場の売買代金は3兆1665億7000万円だった。東証33業種では、値上がりはパルプ・紙と陸運の2業種にとどまり、値下がりは精密機器、医薬品、機械、空運、鉄鋼など31業種となった。
主力株では、東京エレクトロン、アドバンテスト、第一三共が大幅安となったほか、ファーストリテイリングも2.5%超安となった。半面、キヤノン、花王はしっかり。市場では訪日外国人観光客の回復でインバウンド関連銘柄の一角が買われているとの指摘もあった。
新興株式市場は、マザーズ総合が2.01%安の659.51ポイントと反落した。
東証プライム市場の騰落数は、値上がりが401銘柄(21%)、値下がりは1394銘柄(75%)、変わらずは41銘柄(2%)だった。
終値 前日比 寄り付き 安値/高値
日経平均 31430.62 -611.63 31579.54 31,399.17─31,669.42
TOPIX 2264.16 -31.18 2265.36 2,257.86─2,278.06
プライム市場指数 1165.24 -16.06 1167.29 1,162.05─1,172.39
スタンダード市場指数 1107.84 -9.02 1108.59 1,105.13─1,112.12
グロース市場指数 845.07 -17.13 851.06 842.05─853.74
マザース総合 659.51 -13.52 664.39 656.98─666.90
東証出来高(万株) 123463 東証売買代金(億円) 31665.70
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