ロンドン証取G、第3四半期は増収率回復 通年目標の達成に自信
ロイター / 2023年10月19日 19時24分
LSEG(ロンドン証券取引所グループ)は19日、第3・四半期の取引報告書を公表し、通期の増収率が予想レンジの上限付近になるとの見通しを示した。ロンドンで8月撮影。(2023年 ロイター/Toby Melville/File Photo)
Huw Jones
[ロンドン 19日 ロイター] - LSEG(ロンドン証券取引所グループ)は19日、第3・四半期の取引報告書を公表し、通期の増収率が予想レンジの上限付近になるとの見通しを示した。
前期に伸びが鈍化した年間契約額(ASV)は持ち直し7.1%増となった。
デービッド・シュウィマー最高経営責任者(CEO)は発表文で「LSEGは今期も力強く幅広い成長を遂げた」とし、通期の増収率が予想の6─8%の上限に達することを確信していると述べた。
データ・分析部門からの収入は前年同期比7.2%増の12億9000万ポンド(15億7000万ドル)。
グループの総収入は8%増の19億6000万ポンド(回収分を除く)、総利益は17億7000万ポンドだった。
オーガニックASVの伸びは第1・四半期、第2・四半期とおおむね同水準だったとし、EBITDA(利払い・税金・償却前利益)利益率や設備投資など2023年の目標を全て据え置いた。
JPモルガン・カゼノブのアナリストは、第3・四半期の総利益はLSEGがまとめた予想と一致したが、最も重要なのは第2・四半期に6.9%に落ち込んだオーガニックASVの伸びが回復したことだと指摘した。
顧客向けメモで「ASVの伸び拡大は好意的に受け止められるだろう。第2・四半期の落ち込みで一部の投資家は懸念を抱いていた」との見方を示した。
RBCヨーロッパのアナリストは、データ・分析部門の収益は予想をわずかに下回ったものの、ASVの伸び加速で同部門の見通しに信頼感感が強まるだろうとした。
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