トランプ氏、政権の不法移民救済策を批判 ウィスコンシンで演説
ロイター / 2024年6月19日 11時28分
米大統領選で返り咲きを目指す共和党のトランプ前大統領は18日、ウィスコンシン州ラシーンの集会で演説し、民主党のバイデン大統領の政策を批判した。写真は大統領時代のトランプ氏。ホワイトハウスで20年12月撮影。(2024年 ロイター/Jonathan Ernst)
Gram Slattery
[ラシーン(米ウィスコンシン州) 18日 ロイター] - 米大統領選で返り咲きを目指す共和党のトランプ前大統領は18日、ウィスコンシン州ラシーンの集会で演説し、民主党のバイデン大統領の政策を批判した。
バイデン氏はこれに先立ち、米国に少なくとも10年間居住し、米国市民の配偶者を持つ不法移民に対し、米市民権取得の道を開く措置を発表。ホワイトハウスなどによると、推定50万人が対象となるほか、米国籍の親を持つ21歳未満の子ども約5万人も対象となる。
トランプ氏はこの政策について「私が再選されればジョー・バイデンの恩赦計画はばらばらに破棄されるだろう」と語った。
世論調査サイト「FiveThirtyEight」が管理する支持率調査の平均によると、ウィスコンシン州ではトランプ氏がバイデン氏を0.2%ポイントリードしている。
<鴻海の投資計画変更には触れず>
ラシーンはトランプ氏が大統領在任中の2018年に台湾の鴻海(ホンハイ)精密工業による100億ドル規模となる予定だった投資プロジェクトを祝うため訪れた都市だ。
トランプ氏はこのテレビ生産工場について、自身の「アメリカ・ファースト」政策がいかに国内製造業を活性化させたかを示す一例として在任中にアピールしていた経緯がある。
しかし、鴻海は当初、工場で1万3000人の新規雇用を見込んでいたが、現在は1500人程度の雇用しか創出しないと予測。同工場の製品に対する見込み需要が減少したため、計画を変更したと説明している。
トランプ氏は18日の演説で鴻海について言及せず、バイデン氏の支持率を押し下げている高水準のインフレと住宅ローン金利に焦点を当て、「もう誰も家を買えない。アメリカンドリームは死んだ。金利は屋根を突き破っている」と述べた。
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