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英CPI、5月は前年比+2.0%に鈍化 21年以来初めて目標に戻る

ロイター / 2024年6月19日 16時17分

 6月19日、英国立統計局(ONS)が発表した5月の消費者物価指数(CPI)は前年同月比2.0%上昇し、4月の2.3%から伸びが鈍化した。写真は昨年5月、ロンドンの食料品店で撮影(2024年 ロイター/Emilie Madi)

David Milliken Suban Abdulla

[ロンドン 19日 ロイター] - 英国立統計局(ONS)が19日発表した5月の消費者物価指数(CPI)は前年同月比2.0%上昇し、4月の2.3%から伸びが鈍化した。約3年ぶりにイングランド銀行(中央銀行)が目標とする2%に戻った。コロナ禍やロシアによるウクライナ侵攻に伴う影響が薄れた。

ロイターが集計した市場予想の中央値と一致した。2022年10月に記録した41年ぶりの高水準(11.1%)から大幅に鈍化した。

イングランド銀行が中期的なインフレリスクの指標として注目しているサービス価格のインフレ率は5.7%となった。4月の5.9%からは低下したが、予想の5.5%は上回った。

イングランド銀行は20日に金利決定を発表する。ロイターの調査によると、20日は据え置き予想が大勢で、大半のエコノミストは8月の利下げ開始を予想している。

英産業連盟(CBI)の主席エコノミスト、マーティン・サルトリウス氏も利下げ開始を8月と予想。「政策当局者は、賃金上昇率の高止まりなど、物価上昇圧力の緩和が鈍いことを示す兆候も合わせて、総合インフレ率の低下を見る必要がある」と述べた。

インフレ率の低下は総選挙を来月に控えるスナク首相にとって朗報だが、これまでのインフレ高進で不人気になっている与党保守党の運命を好転させるには遅すぎたかもしれない。

今回のインフレ率低下は、4月に実施された家庭用エネルギー料金の引き下げによるものだが、その効果は年後半には薄れるとみられ、イングランド銀行はインフレ率は再び上昇すると予想している。

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