世界的システム障害、復旧になお数日か 米政権も調査に
ロイター / 2024年7月20日 6時50分
[19日 ロイター] - 世界各国で19日に発生した大規模なシステム障害により、航空、医療、海運、金融などの幅広い業界に影響が広がった。現在は復旧に向かっているが、航空便の欠航や遅延、予約システムなどに及んだ今回の障害の復旧には数日かかる可能性があるとみられる。
相互接続されたネットワークのリスクが浮き彫りとなった。
原因とされるセキュリティーソフトを手掛けた米サイバーセキュリティー企業クラウドストライクのジョージ・カーツ最高経営責任者(CEO)は米NBCテレビの取材に対し、「影響を受けたすべての方々に深くお詫びする」と陳謝した。
ホワイトハウス当局者は、バイデン米大統領が障害についての報告を受けたほか、クラウドストライクと連絡を取っていることを明らかにした。「各地の病院、地上交通システム、警察への影響を綿密に評価しており、詳細が分かり次第、詳しい情報を提供する」とした上で、支援を提供する用意があると述べた。 この日の市場で、クラウドストライクの株価は11%強急落。一方、競合のパロアルトネットワークスは2.2%上昇した。
LSEGグループは「第三者による世界規模の技術的問題」により同社のニュース・データ・プラットフォームWorkspaceに障害が発生したと発表。LSEG傘下のFTSEラッセルの広報担当者は、リアルタイムプラットフォームに影響が出ており、「顧客がデータにアクセスしたり受信したりできなくなっている」ため、指数に影響が出ていると述べた。
ロンドンでは正午までに問題の大半は解決したようで、ロンドン証券取引所に影響は出なかった。ニューヨーク証券取引所、ナスダックも、取引は正常に行われていると発表した。
米金融大手のバンク・オブ・アメリカ(BofA)やゴールドマン・サックス、シティグループなども、システムや業務に大きな影響は出ていないとした。
GDSウェルス・マネジメントのグレン・スミス氏は「19日に起きた世界的なシステム障害は、市場参加者が常に恐れていながらも、あまり考えることのない不測の事態の一例と言える」と述べた。
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