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米国株式市場=続落、システム障害受け クラウドストライク11%安

ロイター / 2024年7月20日 6時16分

米国株式市場は主要株価3指数が続落。世界的なシステム障害に絡む混乱が長引き、不確実性が高まった。2021年7月、ニューヨークで撮影(2024年 ロイター/Andrew Kelly)

[ニューヨーク 19日 ロイター] - 米国株式市場は主要株価3指数が続落。世界的なシステム障害に絡む混乱が長引き、すでに不安が強まっている市場では不確実性が高まった。

19日に起きた大規模なシステム障害では交通網が混乱し、テレビ放映が中断したほか、金融機関や医療サービスなどの多くの分野で業務に影響が広がった。米サイバーセキュリティー企業クラウドストライクのセキュリティーソフトの障害が原因とみられる。

問題は特定され修正プログラムが展開されたものの、一部サービスの復旧には時間がかかっているもよう。

クラウドストライクの株価は11%強急落。一方、競合のパロアルトネットワークスは2.2%上昇した。

この日下げが目立ったダウ工業株30種は週足では上昇した。一方、ナスダック総合とS&P総合500種は週間で4月以来の大幅な落ち込みとなった。

ダコタ・ウェルスのシニアポートフォリオマネジャー、ロバート・パブリク氏は「システム障害は不確実性を高め、ナスダック全体を圧迫した」とし、「買いを一部遅らせる動きも出るだろう。夏場の金曜日であることに加え、システム障害を受け投資家は様子見ムードとなった」と述べた。ただ、「全体への影響は大きくないだろう」という見方を示した。

投資家の不安心理を示すシカゴ・オプション取引所(CBOE)のボラティリティー・インデックス(恐怖指数、VIX)は4月下旬以来の高水準に達した。

エヌビディアが売られ、半導体株の下げを主導。フィラデルフィア半導体指数は3.1%下落した。

S&P500の主要11セクター中、エネルギーが最大の下げを記録する半面、ヘルスケアと公益は上昇した。

動画配信サービス大手ネットフリックスは1.5%安。第2・四半期の新規会員数は800万人超と、市場予想を上回ったものの、第3・四半期について慎重な見通しを示したことが嫌気された。

米企業の四半期決算発表が本格化する中、来週に発表を予定するテスラ、アルファベット、IBM、ゼネラルモーターズ(GM、フォードなどの決算が注目される。

ニューヨーク連銀のウィリアムズ総裁は19日、連邦準備理事会(FRB)は引き続き2%のインフレ目標達成に注力していると述べた。

CMEのフェドウオッチによると、金融市場はFRBが93.5%の確率で9月会合で利下げを開始するとの見方を織り込んでいる。

ニューヨーク証券取引所では値下がり銘柄数が値上がり銘柄数を2.11対1の比率で上回った。ナスダックでも1.91対1で値下がり銘柄が多かった。

米取引所の合算出来高は105億4000万株。直近20営業日の平均は117億2000万株。

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