ＡＭＤがＺＴシステムズを49億ドルで買収 ＡＩ向けサーバー事業強化へ

　８月１９日、米半導体大手アドバンスト・マイクロ・デバイセズ（ＡＭＤ）は、サーバーメーカーのＺＴシステムズを、現金と株式の合計４９億ドルで買収する計画を明らかにした。２０２３年３月撮影（２０２４年　ロイター/Dado Ruvic）

Max A. Cherney

[１９日 ロイター] - 米半導体大手アドバンスト・マイクロ・デバイセズ（ＡＭＤ）は１９日、サーバーメーカーのＺＴシステムズを、現金と株式の合計４９億ドルで買収する計画を明らかにした。

人工知能（ＡＩ）関連の大規模データセンター向けにサーバーコンピューターの重要性が高まっており、ＡＭＤもＺＴシステムズを傘下に置くことでこうした分野を強化し、ライバルのエヌビディアに対抗する方針。

ＡＭＤのリサ・スー最高経営責任者（ＣＥＯ）はロイターのインタビューで「ＡＩシステムはわれわれが最優先に掲げる戦略だ」と断言した。

スー氏によると、ＺＴシステムズのエンジニアが加わることにより、ＡＭＤは最新のグラフィックプロセッサーの試験や市場投入を、マイクロソフトなどのクラウド大手が必要とする規模で、より迅速化できるという。

非公開企業のＺＴシステムズの年間売上高は約１００億ドル。従業員はおよそ２５００人で、ＡＭＤはこのうち１０００人程度を引き続き雇用する予定だ。

買収手続きは来年前半に完了する見通し。