農林中金、通期純損失1.5兆ー2兆円規模 資産改善「もう一段」
ロイター / 2024年11月19日 17時39分
11月19日、農林中央金庫は2024年4―9月期の純損失が8939億円(前年同期は1443億円の黒字)になったと発表した。写真は円紙幣。2022年9月撮影(2024年 ロイター/Florence Lo)
Ritsuko Shimizu
[東京 19日 ロイター] - 農林中央金庫は19日、2024年4―9月期の連結純損益が8939億円の赤字(前年同期は1443億円の黒字)になったと発表した。ポートフォリオ改善に取り組んでおり、低利回り資産の売却損を計上した。通期の純損失見通しは、これまで示していた1.5兆円程度を上回り、1.5兆円から2兆円程度とした。
奥和登理事長は会見で「今下期、もう一段踏み込んだポートフォリオの改善をしたい」と述べ、通期見通しに関しては「幅のある財務オペレーションをしたい」とした。25年度以降に安定的な黒字と強固な収益基盤の確立を行うという目標に加え、26年度以降の収支の底上げを図るほか、トランプ氏が大統領に就任する米国で、インフレ促進的な政策が取られ金利が反転上昇するリスクなどにも備える姿勢を示した。
上期時点で欧米国債を中心とした低利回り資産を約7.5兆円売却。下期も低利回り資産の売却を継続し、24年度通期では10兆円を上回る規模の低利回り資産を売却する方針を示した。足元では、低利回り資産の売却、海外中央銀行の利下げにより収支は改善基調に転換したとしている。
9月末の資本増強を土台に、下期は幅広い資産への投資も実施していくとした。
投資先について、北林太郎常務は「国際的な分散投資を行う。短期的には、国内外の債券や株式、プロジェクトファイナンス、証券化商品などにリスク・リターンを見ながら投資していく」と述べた。
25年度の配当に関して、奥理事長は「評価損がどうなるか。市場の状況に影響される」とし「25年度以降、可能な限り早く配当したい」と述べるにとどめた。
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