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米一戸建て住宅着工件数、10月6.9%減 ハリケーンで南部が低迷

ロイター / 2024年11月20日 3時48分

米商務省が19日に発表した10月の一戸建て住宅の着工件数(季節調整済み)は年率換算で前月比6.9%減の97万戸となった。2022年7月撮影(2024年 ロイター/Sarah Silbiger)

[ワシントン 19日 ロイター] - 米商務省が19日に発表した10月の一戸建て住宅の着工件数(季節調整済み)は年率換算で前月比6.9%減の97万戸となった。

9月の着工件数は104万2000戸と、前回発表の102万7000戸から上方修正された。

ハリケーン「へリーン」と「ミルトン」の影響で南部の住宅建設活動が低迷し、住宅ローン金利の上昇により回復が鈍化する可能性が高いことを示唆した。

ここ2四半期に縮小していた住宅建設を含む住宅投資は、第4・四半期初めも低調に推移した。

FWDBONDSのチーフエコノミスト、クリストファー・ラプキー氏は、住宅建設市場の低迷は依然として深刻で、新築一戸建て住宅の買い手は供給不足に直面していると指摘。「新築住宅の建設が大幅に増加しない限り、住宅不足と住宅価格高騰の問題は継続するだろう」と述べた。

一戸建て住宅の着工件数は地域別では、南部で10.2%減少。北東部でも28.7%大きく減少したが、中西部・西部では4.6%増加した。

一戸建て住宅着工件数は前年同月比では0.5%減少した。

5戸以上の集合住宅の着工件数は前月比9.8%増の32万6000戸。

全体の住宅着工件数は3.1%減の131万1000戸。ロイターがまとめたエコノミスト予想は133万戸だった。前年比は4.0%減だった。

一戸建ての建設許可件数は0.5%増の96万8000戸と、4月以来の高水準となった。

集合住宅の建設許可件数は3.0%減の39万3000戸。全体の建築許可件数は0.6%減の141万6000戸。前年比では7.7%減となった。

建設許可を受けたものの未着工となっている住宅は1.1%減の27万9000戸。

一戸建て住宅の受注残は14万3000戸と横ばい。一戸建て住宅の完成件数は1.4%減の98万6000戸だった。

全体の住宅の完成件数は4.4%減の161万4000戸。建設中の住宅件数は1.9%減の146万5000戸となった。

建設中の一戸建て住宅の在庫は64万4000戸で変わらずだった。 

ネーションワイドのエコノミスト、ダニエル・フィールハーバー氏は、「建設業者は、2022年と23年に記録的な水準に達していた受注残の処理にリソースを充てているようだ」とし、11月も金利が高止まりしていることから、すでに着工済みのプロジェクトが引き続き優先される可能性があるとの見通しを示した。

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