ウクライナの米製ミサイル攻撃、西側の紛争激化望む兆候＝ロシア外相

ロシアのラブロフ外相（写真）は１９日、 ウクライナによる米製兵器を使用したロシア領への攻撃は、西側諸国がウクライナでの紛争を「エスカレートさせようとしている明確なシグナル」と批判した。１８日撮影（２０２４年　ロイター/Ricardo Moraes）

［モスクワ　１９日　ロイター］ - ロシアのラブロフ外相は１９日、 ウクライナによる米製兵器を使用したロシア領への攻撃は、西側諸国がウクライナでの紛争を「エスカレートさせようとしている明確なシグナル」と批判した。

ウクライナの公式筋は、ウクライナが米国から供与された長距離地対地ミサイル「ＡＴＡＣＭＳ」を使用し、ロシア西部ブリャンスク州の兵器庫を攻撃したと確認した。

ラブロフ外相は２０カ国・地域（Ｇ２０）首脳会議が開かれているブラジル・リオデジャネイロで記者団に対し、「プーチン大統領が繰り返し述べているように、米国なしでこれらハイテクミサイルの使用は不可能だ」と語った。

ロシアの核兵器使用に関するドクトリン（核抑止力の国家政策指針）の改定については、注意深く読まれることを望むとした。

プーチン大統領はこの日、同ドクトリンの改定を承認し、核保有国の支援を受けたロシアへの通常兵器攻撃に対し、核兵器の使用を検討する可能性があると警告した。

さらに、核戦争の勃発を阻止するためにあらゆる手段を講じるとし、核兵器は核戦争の抑止力として機能するという認識を示した。