日経平均は大幅に反落、米景気腰折れを警戒 一巡後は買い戻しも
ロイター / 2022年5月19日 15時51分
5月19日、東京株式市場で日経平均は、前営業日比508円36銭安の2万6402円84銭と、大幅に反落して取引を終えた。写真は2020年10月、都内の株価ボードで撮影(2022年 ロイター/Issei Kato)
[東京 19日 ロイター] - 東京株式市場で日経平均は、前営業日比508円36銭安の2万6402円84銭と、大幅に反落して取引を終えた。前日の米国市場で景気腰折れへの警戒感が高まり株価が大幅安となったことを嫌気し、主力株を中心に幅広く売られた。午後には米株先物が持ち直す中、買い戻しの動きが出て日経平均は下げ幅を縮めた。
朝方の日経平均は、前日までの好地合いから一転して売り優勢の展開となった。米株が大幅安となったことが嫌気され、主力銘柄を中心に幅広く売られた。一時761円11銭安の2万6150円09銭円に下落した。
売り一巡後は、いったん底ばいとなった。2万6000円台前半は割安との見方もあり、押し目買いが下値を支えた。午後にかけて中国株が底堅かったほか、時間外取引の米株先物が持ち直す中、日経平均も下げ幅を縮めた。
ドル/円の朝方に比べた円安寄りの動きが支援材料となったほか、前引け段階でTOPIXが2%を超す下げとなり、日銀による上場投資信託(ETF)買いを期待する買いも観測された。
市場では「日中の値動きからも、日本株は最悪期を過ぎ、戻りを試す過程にあるように見える。割安感のある日本株を評価する動きは続くのではないか」(岩井コスモ証券の林卓郎投資情報センター長)との見方が聞かれた。
TOPIXは1.31%安の1860.08ポイントで取引を終了。東証プライム市場の売買代金は3兆0163億8800万円だった。東証33業種では、31業種が値下がりした。値下がり率上位には、海運業や保険業、サービス業、精密機器などが並んだ。値上がりは電気・ガス業、鉄鋼の2業種だった。
東京エレクトロンやTDKなどハイテク株が総じてさえなかったほか、トヨタ自動車、ソニーグループといった主力株も軟調だった。ファーストリテイリングも安かった。一方、IHIや三菱重工業は年初来高値をつけた。
東証プライム市場の騰落数は、値上がりが468銘柄(25%)、値下がりは1313銘柄(71%)、変わらずは56銘柄(3%)だった
終値 前日比 寄り付き 安値/高値
日経平均 26402.84 -508.36 26435.32 26,150.09─2
6,458.85
TOPIX 1860.08 -24.61 1850.82 1,840.54─1,
862.79
東証出来高(万株) 126439 東証売買代金(億円) 30163.88
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