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米州のデング熱流行が「非常事態」に、1カ月で約50%増加=PAHO

ロイター / 2024年4月19日 11時54分

 4月18日、世界保健機関(WHO)の米州事務局である汎米保健機構(PAHO)は、米州でデング熱の感染状況が「非常事態」に達していると発表した。写真は顕微鏡下のネッタイシマカ。アルゼンチンのブエノスアイレスで3月撮影(2024 ロイター/Agustin Marcarian)

[メキシコ市 18日 ロイター] - 世界保健機関(WHO)の米州事務局である汎米保健機構(PAHO)は18日、米州でデング熱の感染状況が「非常事態」に達していると発表した。ただ、最も深刻なアルゼンチンとブラジルの感染者数は横ばいになってきたとみられるという。

今年に入ってPAHOが確認した米州の感染者は520万人超で、先月時点の350万人から48%以上増加した。

年初来の死者数は1800人を超え、1─3月の1000人から急増した。

PAHOのバルボサ事務局長はプレスブリーフィングで「非常事態だ」と述べた。

そのうえで、流行が最も深刻なのはアルゼンチンとブラジルで、「依然感染率が極めて高い」とする一方、「ここ数週間は安定または減少の兆候が見えてきた」と指摘した。

バルボサ氏は、デング熱ワクチンの供給は「極めて限られている」うえ、ワクチン接種が広く行われても現状の流行を迅速に抑制する効果はないと警告。「デング熱ワクチンは、重症化による死亡の抑制には重要な効果があるが、発症数抑制の効果が出るまでには時間がかかる」と述べた。

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