OKI、HTB北海道テレビと共同でITU-T IPTV標準準拠の映像配信実験を開始

JCN Newswire / 2012年11月19日 11時22分

2012年ITU世界電気通信標準化総会(WTSA 2012)で展示

Tokyo, Nov 19, 2012 - (JCN Newswire) - OKIは、このたびHTB北海道テレビ(代表取締役社長: 樋泉 実、本社: 札幌市、以下HTB)と共同で、独立行政法人 情報通信研究機構(以下「NICT」、理事長: 宮原 秀夫)が運用するJGN-X※1上のクラウド環境に、ITU-T※2のIPTV標準※3準拠のOKIの映像配信システム「OKI MediaServer※4」を設置し、HTBの開発したLIME※5標準仕様のコンテンツ※6を用いた映像配信実験「ITU IPTV Global IPv6 testbed」を2012年10月1日から開始しました。本実験は、JGN-Xと相互接続可能な様々な国のサービス事業者や研究機関・大学などとの間で映像配信の実験を行い、ITU-TのIPTV標準を普及させることを目的としています。今後、IPTVの導入を検討している国のサービス事業者などの要請に応じて2015年3月末までに10カ国程度までネットワークを拡張することを計画しています。

ITU-TのIPTV標準は、品質やセキュリティが管理されたNGNなどのネットワーク上でハイビジョン映像や電子ショッピングなど様々なサービスを行うための国際標準です。本標準が普及することにより、複数のサービス事業者のサービスが一台の受信機で受信可能となるため、新たなサービス毎にサービス事業者が端末を用意する必要がなくなり、新規サービスの導入の促進が期待できます。また、IPTVの導入を検討中の途上国においては、本標準を採用することで、他所で使用されている端末やコンテンツを簡単に導入でき、導入期間とコストの短縮が期待できます。

このITU-T IPTV標準の普及のために、OKIとHTBは、導入を検討しているサービス事業者などがサービスを検証する場としての実験「ITU IPTV Global IPv6 testbed」を開始しました。これにより、(1)ネットワークがIPTVの映像配信に適用可能な、帯域、品質(遅延、ロス)を有しているかどうかの検証、(2)LIME標準仕様のコンテンツがもつ、映像・静止画・テキストおよびアプリケーションの連携といった機能の検証を行います。上記の検証のために、実験の参加者自身が作成したコンテンツを「OKI MediaServer」に登録しての検証も予定しています。

OKIは、本実験を通じてITU-T IPTV標準準拠の「OKI MediaServer」の導入を推進すると同時に、IP上でのテレビサービス(リニアTV※7)とVOD※8やネットワークを介しての複数のサービスの融合などにより、「OKI MediaServer」を、いつでもどこでも高品質の映像サービスを提供する映像配信プラットフォームへと進化をさせていきます。さらに、新たなサービスに必要となる国際標準化にも貢献し、国内外のサービス事業者にとって魅力ある映像配信プラットフォームの事業展開を進めていきます。

なお、本実験の一環として、11月20日から21日にスイスのITU本部およびアラブ首長国連邦ドバイで開催する「ITU世界電気通信標準化総会(WTSA 2012)※9」で映像配信展示を行います。「WTSA 2012」には、国連加盟国の通信関係の監督官庁や通信サービス事業者の参加が見込まれており、今後のITU-T IPTV標準の普及に有効であると考えています。

【用語解説】
※1: JGN-X(Japan Gigabit Network eXtreme)
独立行政法人 情報通信研究機構のネットワーク研究の柱となる新世代ネットワーク技術の実現とその展開のための新たなテストベッド環境として2011年4月から構築、運用を開始した新世代通信網テストベッド。

※2: ITU-T(International Telecommunication Union Telecommunication Standardization Sector)
国連の専門機関である国際電気通信連合(ITU:International Telecommunication Union)の電気通信標準化部門で、世界規模での電気通信の標準化を推進するために、技術、運用及び料金についての課題を研究し、また、それらについての勧告を採択することを任務としている。

※3: ITU-TのIPTV標準(IPTV: Internet Protocol Television)
ITU-Tの定めたIPTVの標準化勧告群。IPTVサービスの要求条件やアーキテクチャ、サービス品質、セキュリティ、端末などの勧告群から構成される。

※4: OKI MediaServer
OKIが開発したIP映像配信システム。代表的な映像配信機能を標準機能として備えており、VOD、リニアTV、ライブ配信システム、スタートオーバ※10、中継・監視システムをはじめ、映像と音声を活用した多彩なシステムを容易に構築できる。「OKI MediaServer」は、ITU-T IPTV標準の相互接続イベントのレファレンスサーバとしての実績を持つ。日本国内では通信キャリアによるテレビ向けの商用IPTVサービスや、各国の大学などでの実験に採用されている。
URL: http://www.oki.com/jp/streaming/

※5: LIME(Light Weight Multimedia Enviroment: 軽量対話型マルチメディア)
ITU-Tの定めたIPTVの標準化勧告のうち、端末に関するH.700シリーズの勧告の一つで、IPTVの端末画面に関するH.762勧告。LIMEは、双方向コンテンツ作成のための、HTML、ECMAScript、CSSのプロファイルを規定している。音声、動画、静止画、テキストをサポートしている。動画は実際のIPTVのサービスで使用されるVODやリニアTVのコンテンツを指定できるという、IPTVサービスでの運用を意識した仕様になっている。LIME標準仕様で記載されたコンテンツは、TV画面上で動作するアプリケーションのように見えるので、LIMEアプリケーションとも呼ばれる。H.700シリーズにはH.721以外に、H.701(エラー訂正)、H.741(視聴情報)、H.750(メタデータ)、H.761(ginga-NCL)、H.770(サービス発見)が含まれる。

※6: HTBの開発したLIME標準仕様のコンテンツ
HTBがこれまで地上デジタル放送で培ってきたデータ放送の制作ノウハウやコンテンツを生かし、LIME標準仕様に従って作成したTV向けの双方向コンテンツ。HTBが過去に開発したLIMEアプリケーションは、2011年の「ITU IPTV アプリケーション国際コンテスト」で【Honourable Mention - Value to Society - Corporate】を受賞している。

※7: リニアTV
決められた放送スケジュールに従って番組をリアルタイムに配信する放送タイプのサービス。多チャンネル放送や地上デジタル放送のIP同時再送信がリニアTVに属する。

※8: VOD(Video on demand)
IPネットワーク上で双方向テレビを実現する動画配信システムのひとつ。映画やテレビ番組について利用者が要求した映像コンテンツを即座に配信する形態のサービス。

※9: ITU世界電気通信標準化総会(WTSA 2012: World Telecommunication Standardization Assembly)
ITU-Tの活動全般についての決定を行う総会であり、2012年11月20日から29日までアラブ首長国連邦ドバイにおいて開催されます。WTSA 2012では、勧告案の承認、次研究会期(2013年から2016年)の研究課題および作業方法の見直し等について審議が行われることとなっている。世界各国から約1000名の参加が予想されている。

※10: スタートオーバ
サービス事業者側で、リニアTVとして提供されている番組を、VODサーバに蓄積することで、視聴者が番組の途中から視聴を開始した場合でも、先頭に戻って視聴できるようにするサービス。

【リリース関連リンク】
「OKI MediaServer」紹介サイトURL: http://www.oki.com/jp/streaming/

沖電気工業株式会社

OKIは米国でグラハム・ベルが電話機を発明したわずか5年後の1881年に創業した、日本で最初に電話機を製造した情報通信機器メーカーです。先見性と勇気をもって果敢に挑戦・行動するという、創業以来の「進取の精神」を連綿と受け継ぎ、ブランドスローガン「Open up your dreams」のもと事業展開しています。現在、「金融システム」「通信システム」「情報システム」「プリンタ」「電子部品・モジュール他」の5つの分野において、OKIグループは社会の発展に寄与する最先端技術の商品・サービスをお客様にお届けし、世界の人々の快適で豊かな生活の実現に貢献しています。詳細はこちらからご覧ください。 http://www.oki.com/jp/



Source: 沖電気工業株式会社

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