配偶者と死別した「没イチ」が元気になる時代

J-CASTテレビウォッチ / 2017年6月15日 18時17分

「バツイチならぬ『ボツイチ』という言葉をご存知でしょうか」(武田真一キャスター)

ボツイチのボツは「没」という漢字だそうで、伴侶と死別した人たちのことを意味するという。

配偶者と死別する人は増え続けており、25年で1.5倍になったそうだ。今後も、高齢化と核家族化によって、配偶者と死別して1人暮らしになる人が増えると見られるなか、「没イチ」は長い老後を生きる時代の「注目のキーワード」だという。

6年前に夫と死別したという小谷みどり・第一生命経済研究所主席研究員は、配偶者と死別した人たちのサークル「没イチの会」の結成呼びかけ人でもある。

「配偶者と死別した人に対して、かわいそうという世間の受け止め方を変えたい。バツイチのように、『ワタシは没イチです』と言えるような世の中にしたい」との思いから、没イチと名付けたという。

定期的に開かれる交流会では、同じ境遇同士でかつての配偶者の思い出を語りあうなどするが、それだけではないそうだ。互いの趣味を披露したり、若者向けのディスコに繰り出したりするという。あらたな人生を没イチとして前向きに生きていくための集まりで、そこに暗さはまったくないそうだ。

没イチもっと前向きに

社会の「おひとりさま化」を研究してきた社会学者の上野千鶴子さんも、没イチをもっと前向きに捉えてほしいと提言している。

「没イチがマイナスなんてことは、ちっともないですよ。おひとりさまの暮らしを支える最強の都市インフラはコンビニだと思うが、男の人に家事能力がなくても、ちゃんと生きていける。妻のほうは配偶者ロスをお感じになる方もいるが、大体3年ぐらいで回復なさり、その後は、とても人生を謳歌なさる。こういうことも、いろんな研究から明らかになっています」(上野)

「没イチの人は自分が孤独だと思いがちだが、同性、異性を問わず、心を通わせられる人がいることはとても大事だと思う。生きがいにもつながり、認知症の予防にもなると思う。一歩外に出る勇気を持つことがとても大事ではないかと思う」(小谷)

「没イチを楽しむ人が増えれば、社会全体も元気になっていくのではないか」(武田)

*クローズアップ現代+(2017年6月13日放送「おひとりさま上等! "没イチ"という生き方」

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