松原民進党都連のジレンマ 離党者続出と都民ファとの距離感

J-CASTニュース / 2017年6月19日 20時44分

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記者会見する松原仁・民進党東京都連会長

民進党東京都連会長の松原仁・衆院議員が2017年6月19日、日本外国特派員協会で記者会見を開き、告示が23日に迫った東京都議会議員選挙を前に、小池百合子都知事が代表を務める地域政党「都民ファーストの会」(都民ファ)との連携に意欲を示した。

しかし、民進党都連は都議選に向けて都民ファに接触してきたものの「没交渉に近い形」に終わったといい、それでも「選挙が終われば一定の連帯関係に入る可能性はある」と秋波を送る。一方で、政党としての都民ファの限界にも言及するなど、対応にはジレンマも垣間見える。背景には、離党者が相次ぎ、勢力が大きく縮小した民進党の苦境があるようだ。

「婉曲的には都民ファと民進党は同じ方向を向いている」

松原氏によると、民進党本部では選挙対策委員長が2016年末から都民ファと接触してきたが、両党の間に「協定やルールは作られていないのが事実。民進党からアプローチしたが、没交渉に近い形だ」としながらも、都民ファとは「敵対する関係にはない」という。

民進党は17年に入って都議選の候補予定者の離党が相次いでおり、その多くは都民ファの公認で立候補する予定。だが、松原氏は「それぞれの選挙区では、都民ファーストの会に移った今も、民進党の多くの市区町村議会議員が離党した候補者の応援を続けている」とし、さらに「都議会の最大の支持母体であり、党本部レベルで政策協定を結んでいる『連合東京』が、3月には都民ファーストの会とも政策協定を結んだ」という点から、「婉曲的には都民ファーストの会と民進党は同じ方向を向いていると言える」との立場を示した。

一方で、松原氏は、都民ファの政党としての持続性には懐疑的な見方も示した。「みんなの党」などが「今や雲散霧消」と例をあげながら、「政党が10数年間影響力を持って存在しているかは大きな点だ。多くの有権者からは『都民ファーストの会は10年もつだろうか』という声を聞く。小池知事のカリスマ的リーダーシップで破竹の進撃をしそうだが、小池知事1人に頼っては政党にならない」と語った。

離党したのは「民進党が嫌いだからではない」

さらに、松原氏は、都民ファの候補者が「民進党の離党者」「自民党の区市町村議」「政治におけるまったくのアマチュア」の大きく3つのカテゴリーからなるとして、「この3者を共存させるのは極めて高度なマネジメント能力が必要」として、都民ファの党としての脆弱性も指摘した。

そのうえで、民進党は国会でも野党第一党として勢力を持ち、法律の制定に関われることから「国政と都政が一体的に、消費者目線で政治を進められる」と違いを強調。さらには、「民進党と都民ファーストの会は政策的な方向性は同じだと思っている」と繰り返し、「都議選が終われば、一定の連帯関係に入る可能性はある。民進党を離党し(都民ファに移っ)た者は、民進党が嫌いだからではなく、切迫した状況を戦い抜くために出て行った」と、今後協力関係をつくれるとの考えを表明。最後は選挙後の連携に期待をのぞかせた。

民進党は、東京都連幹事長だった長島昭久・衆議院議員が4月に離党したのを象徴に「離党ドミノ」が続いた。都議選をめぐっては現職8人を含む15人の公認予定候補者が相次ぎ離党。柿沢未途衆院議員の妻である柿沢幸絵都議も離党し、未途氏は党役員室長を辞任している。

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