大企業ほど隠したがる? JAL「振り込め詐欺」の後日談、警察関係者は......(鷲尾香一)

J-CAST会社ウォッチ / 2018年1月14日 10時0分

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JAL[振り込め詐欺は氷山の一角か?

日本航空(JAL)が約3億8000万円の「振り込め詐欺」の被害に遭ったと、2017年12月20日に明らかにした。

なんともお粗末な話だと思うことなかれ、同様の振り込め詐欺に引っかかったのはJALだけではないのだ。

スカイマークも「ニアミス」

JALが引っかかった振り込め詐欺の内容は、2017年9月25日に米国の金融会社の担当者から、JALがリース契約で導入しているボーイング777型機のリース料支払い口座を香港の銀行に変更したとのメールが届き、送信元のアドレスが画面表示のうえ、担当者のものと同じだったため、JALは翌26日に約3億6000万円を送金したが、10月に入りホンモノの金融会社から督促があったことで、詐欺にあったことが発覚した。

すぐに、払い込みを行った香港の銀行口座を確認したが、すでにカネは引き出されていた。さらにJALは、米国にある貨物事業所にも同様のメールが届き、8月と9月に合計で2400万円をだまし取られていたことも明らかにした。日航は警視庁や香港の警察、米連邦捜査局(FBI)に被害届を出している。

同様の手口による詐欺は、同業他社にも及んでいた。スカイマークは12月21日、2016年6月に、JALと同様の取引先の担当者になりすましたメールが届き、40万円を振り込んだ。ただ、すでに振込先の香港の銀行口座が凍結されていたため、被害を免れたそうだ。17年10月にも200万円を請求するメールが届いたが、同社の担当者が取引先に確認、詐欺とわかって被害を免れたという。

JALのフィッシングメール詐欺は「氷山の一角」

さて、JALはこの詐欺を「振り込め詐欺」と表現したが、日本で言われている振り込め詐欺とは区別され、こうした詐欺はフィッシング詐欺のうち、ビジネスメールを装った「フィッシングメール詐欺」となる。

総務省によると、フィッシング詐欺とは、送信者を詐称した電子メールを送りつけたり、偽の電子メールから偽のホームページに接続させたりするなどの方法で、クレジットカード番号、アカウント情報(ユーザID、パスワードなど)といった重要な個人情報を盗み出す行為をいう。

フィッシング対策協議会によると、協議会に寄せられた11月のフィッシング報告件数(海外を含む)は、前月と比べて414件増えて1396件、フィッシングサイトのURL件数は160件減の703件、フィッシングに悪用されたブランド件数は前月比横バイの19件だった。

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