小平「少し悔しい」0秒26差の銀 「まだチャレンジできる舞台ある」次は主戦場500メートル

スポーツ報知 / 2018年2月15日 5時0分

銀メダルを獲得し日の丸を手に歓声に応える小平(カメラ・酒井 悠一)

◆平昌五輪第6日 ▽スピードスケート女子1000メートル(14日・江陵オーバル)

 女子1000メートルで、世界記録保持者の小平奈緒(31)=相沢病院=が1分13秒82で銀メダル、高木美帆(23)=日体大助手=が1分13秒98で銅メダルを獲得。冬季五輪で日本女子が個人種目で初めて2人同時に表彰台に上った。高木美の1大会複数メダルも日本女子初の快挙で、日本勢はこの日、冬季大会最多を更新する1日4個のメダルラッシュで、今大会のメダルは銀4、銅3の7個となった。

 世界記録保持者として臨んだ1000メートルで、小平は高木美と並んで表彰台に立った。しかし、結果は銀と銅。互いの主戦場と重ならず、最高のライバル関係で高め合ってきた種目のセレモニーが終わると、2人はどちらからともなく「もう1段高い所で並びたかったね」と言葉を交わし、「それぞれの残された種目で、金メダルを取れるように頑張ろう」と誓い合った。

 3歳から競技を始め、28年目でつかんだ個人種目でのメダル。自ら「スローな競技人生」と表現したことがある。いまなお進化を続け、30歳を超えて世界のトップ選手になったのは自分で切り開いた道の「全てがかみ合ってきた」からだ。

 入り口から独特だった。最初のコーチでもあった父・安彦さんは競技経験がなく「教えたというより一緒にやった」。実業団の選手の試合や映像を見ながら議論を交わし、練習メニューを考えさせた。小5の時の長野五輪。清水宏保、岡崎朋美に憧れ、ビデオをテープがすり切れ、再生できなくなるほど見て焼き付けた。

 一方で父は、保育園から八ケ岳や南アルプスに連れ歩いた。中学になると「五輪を目指すのであれば親子ではダメ。ちゃんとした人に教わりなさい」と新谷純夫さんのクラブに入会。父の運転で往復110キロの道のりを通ったが、圧倒的な脚力と自己流で県内上位の実力を持つ少女に、新谷さんは「ハングリー精神の塊。間違いなく日本を背負って立つ子になる」と確信したという。

 高校ではスケート部がなく、同好会を作って総体2冠。卒業後は実業団の誘いを断り、清水を教え「世界一の指導者」と信頼する結城匡啓コーチがいる信州大を選んだ。ソチ五輪後には単身でオランダ留学。師事した長野五輪2冠のマリアンヌ・ティメル氏に「BOZE CAT(オランダ語で怒った猫)」とつけられた愛称の意味を考え、重心の低い姿勢を身につけた。さらに2年後、日本に拠点を戻すと「上半身はオランダ、下半身は韓国」とショートトラックにも挑戦。古武術も練習に取り入れるなど、貪欲に自分の信じた道を歩み続けた。

  • 前のページ
    • 1
    • 2
  • 次のページ
hochi

トピックスRSS

ランキング