お金をかけてご苦労さんでした!翻案ものは巧妙に換骨奪胎しなければマンガになる典型・・・何もかもがチグハグ <アガサ・クリスティ『予告殺人』>(テレビ朝日系)

J-CASTテレビウォッチ / 2019年4月19日 12時0分

一連のアガサ・クリスティ作品のリメイク・ドラマ。大地真央がゲストで、館の女主人との前宣伝につられてみたが、はっきり言って期待外れでつまらなかった。イギリスのいかにも何か起こりそうな陰鬱な背景の物語の舞台が、都下の西多摩郡ではなあ。しかも、画家の立花がまだ童顔の北乃きいとは、ミスキャストもいいとこ。
古びた洋館の女主人・黒岩怜里(大地真央)は万事に面白がりの女性で、新聞に出た殺人予告の広告を利用してパーティーを開く。そこで3発の銃声と共に男が殺される。死んだ車井は怜里のことを昔から知っていると言っていた。捜査1課の相国寺刑事(沢村一樹)と渋谷東署の鬼瓦刑事(村田雄浩)は出席者たちを調べる。
怜里と親友の同居人、寅美(室井滋)が頭痛もちで、酷い頭痛が起きて寝室に行き、頭痛薬を飲んだら、薬が毒にすり替えられていて、またまた寅美も殺される。連続殺人の始まりだった。ミステリーだから結末は書かない。怜里(レイリー)には楼里(ローリー)という双子の妹がいて、怜里の過去の話が複雑に謎解きに絡む。
相国寺刑事の直立不動の無表情もわざとらしいし、演出が全体に一貫性がない。大地真央のバタ臭い美しさはクリスティ世界に似合っているが、室井滋は田舎のオバサン風で、どう見ても昔からの親友の雰囲気ではない。翻案作品はよほど巧妙に換骨奪胎しなければマンガになる典型である。お金をかけてご苦労さんでした!(放送2019年4月14日21時~)

(黄蘭)

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