その83 選挙ポスターの「ひらがな」姓名 こんなものいらない!?(岩城元)

J-CAST会社ウォッチ / 2019年4月20日 10時0分

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埼玉県議会議員選挙のときの川越市内のポスター。全員、姓名に平仮名を使っている。

今年(2019年)4月は「統一地方選挙」の真っ最中である。その選挙で、好きでないのは、候補者の選挙ポスターに多い、姓名の「ひらがな(平仮名)」表記である。

本来の姓名が平仮名であれば、何の問題もないけど、元々は漢字なのに、選挙ポスターだけ姓名の一部、あるいは全部をわざわざ平仮名にしている。片仮名もあるかもしれないが、いずれにしろ、僕にはこれらが腑に落ちない。

候補者の8~9割が姓名に「ひらがな」入り

たとえば、候補者の本来の姓名が「岩城 元」だとする。読み方はいくつかある。そこで、漢字で「岩城 元」と書き、横に「いわき はじむ」と振り仮名をつければ、済むことである。

ところが、選挙のポスターでは「いわき 元」あるいは「岩城 はじむ」という風に書いていることが多い。「いわき はじむ」もある。

埼玉県でも統一地方選の前半、県議会議員選挙があり、僕の住んでいる川越市では定数4人に5人が立候補したが、候補者5人とも姓名のどれかを平仮名にしていた。

他の選挙区はどうだろうかと思い、近くの5つの選挙区も回ってみた。合わせて10人の候補者のうち、漢字の姓名の横に振り仮名をつけていたのは2人だけ、あとはみんな、姓名のどこかを平仮名にしていた。

統一地方選の後半、わが川越市の市議会議員選挙も4月14日に告示され、21日が投票日だが、48人の候補者のうち、44人までが姓名の一部か全部を平仮名にしている。

同じく14日告示、21日投票日の東京都の区議会議員選挙も、千代田、港、豊島の3区を見て回ったが、8~9割の候補者がそうだった。

有権者を小馬鹿にしてるのか!

こういう風潮はなにも埼玉県や東京都に限らない。全国どこでも同じはずである。さらには、地方議員に限らない。統一地方選の前、自民党の県会議員の応援演説にきた菅義偉内閣官房長官の顔写真つきのポスターには、平仮名で「すが」と大書してあった。同じように、公明党の山口那津男委員長のポスターは「山口なつお」だった。

どうしてこういうことが流行するのだろうか。候補者本人に尋ねたわけではないが、間違いないのは、このほうが票に結びつくと考えているからだろう。選挙だから、票が欲しいのは当然だけど、有権者におもねり過ぎの感じがする。

あるいは、有権者には漢字をちゃんと読めない人も多いからという親切心なのだろうか。でも、それなら、漢字の姓名の横に振り仮名をつければ済むことだ。それなのに、わざわざ平仮名にして大書するのは、有権者を小馬鹿にしているのではないか。僕にはそう感じられる。

投票に当たって僕は、ポスターで姓名が「漢字」あるいは「漢字に振り仮名」だった候補者を優先することにしている。何党だろうと、無所属だろうと、人間的には一番、信頼できるのではないかと思うからだ。(岩城元)

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