ALS患者のれいわ・舩後氏の当確で、国会が迫られる変化 まずは「投票」どうするか...参院に聞いた

J-CASTニュース / 2019年7月21日 20時11分

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出馬会見で質問に答える「れいわ新選組」の舩後靖彦(ふなご・やすひこ)氏。歯で噛むセンサーを使ってPCを操作してコミュニケーションする

山本太郎氏が率いる政治団体「れいわ新選組」は、2019年7月21日に投開票された参院選で、比例区での議席獲得が確実になった。「れいわ」は、比例区で優先的に当選できる「特定枠」を活用し、1位に筋萎縮性側索硬化症(ALS)患者の舩後靖彦(ふなご・やすひこ)氏(61)、2位に重度障害のある木村英子氏(54)を指定。まずは舩後氏の当選が確定したことになる。

現在の参院本会議の採決の大半は「押しボタン式」だが、舩後氏が押しボタンを押すのは困難だとみられ、今後、対応を検討することになりそうだ。

国会が「合理的配慮」を知るきっかけに?

舩後氏は人工呼吸器と胃ろうを装着。歯で噛むセンサーを使ってPCを操作し、介助者を通じてコミュニケーションする。7月3日の出馬会見では、安倍晋三首相がG20大阪サミット(20か国・地域首脳会議)夕食会のあいさつで、大阪城の復元時に「エレベーター」を設置したことは「大きなミス」だと述べ、後に釈明した問題についての質問が出た。舩後さんは1分15秒かけて答えを入力し、介助者が「それは、口が滑ったのでしょう」と読み上げた。

山本氏は出馬会見の中で、舩後氏らの出馬の意義について

「そういう方が国会の中に入ることによって、国会の中が(バリアフリーやユニバーサルデザインなどの)『合理的配慮』を知る。それによって色々な制度につながっていくというのが非常に大きなことだと思っている」

などと話した。

「最大限の配慮をしたいと思う」

すでに参院では、車椅子用スロープや障害者対応エレベーター、障害者用トイレなどを設置するなど、一定のバリアフリー化が進んでいるが、課題になりそうなのが採決の方法だ。

参院本会議での採決方法の「起立採決」「記名投票」、「異議の有無」「押しボタン式投票」の4つがあり、1998年の通常国会からは原則として押しボタン式が採用されている。参院議事課によると、起立ができない場合は挙手して意思表明し、記名投票ができない場合は参事に委託して投票した先例がある。

過去には、脊髄損傷で車いす生活だった八代英太氏が参院議員(1977~95年)と衆院議員(99~2005年)として活動し、郵政相を務めたこともある。ただ、押しボタンでの投票が困難だった議員の先例はない。参院の議事課では、仮に投票ボタンが押せない人が当選した際の対応について、

「最大限の配慮をしたいと思う。具体的には、本人の希望を聞いた上で、議院運営委員会で協議されることになる」

としており、初登院が予定される秋の臨時国会までに対応を進めたい考えだ。

(J-CASTニュース編集部 工藤博司)

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