「かわいがってきた」教員謝罪に「呆れを通り越す」 強い違和感...「形だけ」批判も次々

J-CASTニュース / 2019年10月17日 20時23分

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「かわいがり」は教育界にもあった?(写真はイメージ)

神戸市立東須磨小学校の「教員いじめ」で、加害教員の1人が被害教員を「かわいがってきた」と説明したと報じられたが、ネット上では違和感を持ったとの声が相次いでいる。

いじめと同じ意味にしかならないという点でだ。市議会でも議論になり、市教委側は、「当初は、親しみを持ってからかっていた中で起きた」と説明したが...。

「自分の行動が間違っていることに気付かず...」

教員いじめの内容は、時間が経つにつれ、その酷さがさらに報道で浮き彫りになってきた。

神戸新聞などによると、市教委は、計30項目ものいじめ行為を認定したが、被害者の20代男性教員は、他の20代教員3人への行為も含め、計50項目あったと明かしたという。

熱湯の入ったやかんを顔につける、ドレッシングや焼き肉のタレを大量に飲ませる、髪の毛や服に大量の接着剤をかける...。これに対し、加害教員らは、「いじられてなんぼ」などと被害者に暴言を吐いていたと報じられている。

被害者の男性教員は2019年10月11日、強要や暴行、器物損壊の可能性があるとして、兵庫県警の須磨署に被害届を出した。その後、16日に東須磨小で開かれた非公開の保護者会で、加害教諭4人からの謝罪文が読み上げられた。

その中でも、話題になったのが、40代女性教員の言葉だ。神戸新聞の17日付ウェブ版記事によると、「被害教員に対しては、ただ申し訳ない」と謝罪したものの、いじめ行為を次のように釈明したという。

「本当にそれまでは、被害教員には自分の思いがあって接していたつもりです。自分の行動が間違っていることに気付かず、彼が苦しんでいる姿を見ることは、かわいがってきただけに本当につらいです。どうなっているのかと、ずっと思っています」

「相撲界のいじめ行為みたいだ」との感想も

一方、加害者の30代男性教員3人は、「人間として、恥ずべきこと」「許されることではありません」「あってはならない事態を引き起こし」などと短い謝罪文ではあるがほぼ非を認めた。

これに対し、ニュースサイトのコメント欄やツイッター上などでは、加害教員らの謝罪文に突っ込みが相次いでいる。「形だけの謝罪であることしか文章からは伝わって来ない」「この方々には、もう教職について欲しくないな」といった厳しい声だ。

特に、女性教員の言葉に疑問や批判が多く、「『かわいがり』はすなわち『いじめ』」「教師なのに善悪の区別すらつかないの?」「そんなんでよく教論になれたな...」「呆れを通り越してもはや怖い」といった声が上がった。相撲界で使われるとされる暴力を伴う指導「かわいがり」に近いとの感想も多かった。

教員いじめの問題は、10月17日の神戸市議会の文教こども委員会でも取り上げられ、委員の市議らからも突っ込みが相次いだ。

「加害教員らは、なぜこのようなことをしたのか?」と委員が質問すると、市教委幹部は、「当初は、親しみを持ってからかい行為をしていたと聞いています。そんな中で起こったと考えています」と答えた。女性教員が言うように、かわいがっていたという感覚らしい。

現校長から「度が過ぎるからかい行為」との報告があったとき、市教委は調査していなかったが、この幹部は、「詳細の聞き取りをしなかったことを反省したい」と述べた。

委員からは、市教委も刑事告発すべきだと指摘があり、教育長は、被害者側の希望で捜査に協力するだけに留めたと説明したが、「告発できないことではないので、再度検討したい」と答えた。

(J-CASTニュース編集部 野口博之)

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