川内優輝、小池知事「北方領土」発言をバッサリ 「冗談でもこんなことをいう時点で...」

J-CASTニュース / 2019年10月19日 14時48分

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小池百合子都知事

東京五輪のマラソン・競歩の札幌開催案を受け、小池百合子都知事が「北方領土でやったら」と不満を示したことに対し、プロランナーの川内優輝選手(32)=あいおいニッセイ同和損害保険=が2019年10月18日、「冗談でもこんなことを言う時点で...」とツイッターで苦言を呈している。

寝耳に水の札幌開催案に小池知事は不信感をあらわにしているが、そんな知事の発言に川内選手は「『北方領土』のことを言うよりも、不可能とされてきた『夜開催』を提案すべき」と冷静な「助言」もしている。

それより「『夜開催』を提案すべきだ」

マラソン・競歩の札幌開催は、猛暑対策を理由に国際オリンピック委員会(IOC)が16日、突如提案。17日にはトーマス・バッハ会長が札幌に移すと決定した旨を表明し、五輪組織委員会とも合意したとの認識を示した。

小池知事は、五輪開催地の東京都に説明がなかったとして不信感を隠さない。複数報道によると、都内で17日に行われた連合東京の会合のあいさつで「突然、降って湧いたような話」とし、「涼しいところでというなら、『北方領土でやったらどうか』ぐらいの声を連合から上げていただければと思う」と、北方領土を引き合いに出して不満を示した。

こうした発言に反応したのが川内選手。ツイッターで17日、

「東京が本気で札幌からマラソンと競歩を取り戻したいのなら、『北方領土』のことを言うよりも不可能とされてきた『夜開催』を提案すべきだと思います。ドーハの夜と東京の夜なら、はるかに東京の方が涼しいと思いますし、直射日光のない東京の夜は札幌の昼よりは涼しく感じると思います」

と代替案を提示した。

IOCの札幌開催案は、9~10月にカタール・ドーハで開かれた陸上世界選手権が関係したと見られている。マラソン・競歩のスタート時間は深夜に設定されたものの、選手は高温多湿に苛(さいな)まれた。特に女子マラソンは気温32度、湿度74%の中を走り、68人中28人が途中棄権、完走率は過去最低の58.8%という「惨状」だった。

川内選手もドーハ大会の男子マラソンに出場したが、29位と惨敗。17年ロンドン大会では入賞目前の9位だっただけに、ドーハでは苦手とする暑さに苦戦した。

スポーツにも北方領土にも「強い思いを持ってなかったのだと」

真夏の東京でマラソン・競歩をすることは以前から懸念があり、都も300億円を投じて都道に遮熱性舗装を整備するなど、対策を打ってきた。スタート時刻もマラソンは午前6時、競歩は午前5時30分にすることが決まっているが、川内選手は「早朝」ではなく「夜」の開催を提案しているわけだ。

川内選手は18日にも「北方領土」発言に触れている。世界選手権ロンドン大会50キロ競歩銅メダリストの小林快選手が、「北方領土とか言ってる時点で東京でやることに対してというかスポーツに対してそんなに強い思いを持ってなかったんだろうなぁっていう悲しい気持ち。てか日本とロシアの問題に全世界を巻き込めってことですか?」と投稿したところ、川内選手がこれを引用しながら、

「冗談でもこんなことを言う時点でスポーツと同時に北方領土に対してもそんなに強い思いを持ってなかったのだと思います」

と小池知事の発言を問題視。また、

「冗談に真面目に答えると、北方領土でのマラソンにはビザなし交流は適用されないと思うので、北方領土渡航の際にはロシアの主権を認めて、ビザを発給してもらうしかないので」

ともつづっている。

川内選手のこの投稿には「もし、本当に元の東京開催に戻すなら、それなりに今、しっかり動いてもらいたいですね」「イヤ、小池知事は思いはあると思いますよ。あるからこそ、悔しくて、皮肉を込めて実現でないことをいったのでしょう」とさまざまな声が寄せられた。また、「北方領土うんぬんに対しては、真面目に議論するのはやめましょう」と諫める向きもある。

スポーツニッポンの17日の報道によると、札幌開催について川内選手自身は「札幌になれば多くのアスリートにとっていい決定と思います」と前向きだ。一方で「東京五輪を目指して何年もかけて真剣に準備と対策をしてきた、日本など一部の選手ほど無駄な時間や無駄な夏を費やしたことになるのは皮肉ですね」と複雑な心境ものぞかせている。

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