大相撲の世代交代、「ハッキリしたと言ってもいい」 やくみつる氏、「3日目で両横綱2敗の初場所」に見解

J-CASTニュース / 2020年1月15日 15時9分

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大相撲新時代の到来について明言した、好角家・やくみつる氏(2019年12月撮影)

令和初めてとなる「大相撲初場所」(東京・両国国技館)の3日目が2020年1月14日に行われ、白鵬、鶴竜の両横綱がそろって敗れた。

同3日目を終わって時点で、両横綱とも1勝2敗という不甲斐ない成績。「令和2年になり、いよいよ世代交代か?」という報道も出てきている。

「曙貴」以来の2横綱時代「同日金星配給」は22年半ぶり

先に土俵へと上がったのは、鶴竜だった。初日に遠藤(東前頭筆頭)に不覚を取り、序盤戦ではこれ以上星を落とせない状況だった。しかし北勝富士(東前頭2)にのど輪をくらい、あっさりと押し出された。

結びで登場したのは白鵬。妙義龍(西前頭筆頭)との一番だった。だが、妙義龍の突き落としを食らい、バタッと手をついてしまった。横綱曰く「足が流れてしまった」とのことだが、全盛期には考えられない負け方だった。

大相撲では、平幕力士が横綱を破ることを「金星」と呼ぶ(小結以上が横綱に勝っても「金星」とは言わない)。今場所は、白鵬と鶴竜の2横綱が関取衆を引っ張っていくわけだが「2横綱時代で両横綱が金星同日配給」したのは、曙と貴乃花時代以来、22年半ぶり(1997年名古屋場所以来)となった。

さらに気になるのが、西大関の豪栄道だ。初日から力なく3連敗。今場所は「かど番」(負け越せば大関から陥落)という背水の陣で臨んでいるが、序盤戦でズルズルと負けが込んでしまうようであれば「休場」の可能性すらある。まさに「正念場所」と言っていいだろう。

「平成三羽烏」と新勢力の台頭

また栃煌山(東前頭16)も気になるところだ。実は豪栄道、栃煌山、そして元横綱の稀勢の里(荒磯親方)は、1986年生まれ(栃煌山のみ1987年の早生まれ)の「同学年」なのである。荒磯親方は中学卒業後に角界入りした、いわゆる「たたき上げ」力士。豪栄道は相撲の名門校である埼玉栄、栃煌山も同じく明徳義塾(高知)を経て、角界の門を叩いた。3力士は、入門当時から「平成の三羽烏」と呼ばれ、注目を浴びた。

しかし、横綱になったのは荒磯親方だけで、豪栄道は大関で3連敗、栃煌山は幕尻ギリギリで1勝2敗となっている。年が明け、34歳の年度を迎える。どんなスポーツでもそうかもしれないが「35歳は1つの節目」という話は、よく聞かれる。

一方で、朝乃山(東関脇)、遠藤(東前頭1)、北勝富士(東同2)、正代(西同4)、照強(東同14)は3連勝と勢いづいている。彼らは皆、20代である。体も動く上に「上位を食ってやろう」という意気込みが感じられる。

「白鵬は『エルボー』不発、鶴竜は場所前から発熱...」とやく氏

好角家で知られる漫画家・やくみつる氏は、J-CASTの取材に対し、

「角界の世代交代が叫ばれて久しいですが、今年は本当にそうなるかもしれませんね。ハッキリした、と言ってもいいでしょう」

と話した。特に白鵬へのコメントが辛辣だった。白鵬は昨今、相手力士を肘で「かち上げる」立ち合いが、報道でも物議を醸している。やく氏は、白鵬の「かち上げ」を、あえてプロレス技である「エルボー」という言葉を使い、

「エルボーが『横綱相撲ではない』といった批判もあったことから、負けた2番に関してはエルボーが外されている。それで、相手力士に圧力をかけられず、結果、あっさりと負けてしまっている」

また鶴竜についても、

「場所前から、発熱などで体調がすぐれない...という報道がなされていましたよね。今場所の体つきを見ても、あまりハリを感じられない」

と、両横綱に対して苦言を呈した。

また、高砂親方(元大関・朝潮)も2020年1月15日付の日刊スポーツで、

「新元号も2年に入った途端、新旧交代の大きな動きが始まった。両横綱が3日間で4個も金星を配給している。ここ2年で初優勝力士が5人。誰が優勝してもおかしくない」

と綴っている。

これで上位陣の休場が続けば、令和初となる「初場所」は大荒れになる可能性も十分に考えられる。

(J-CASTニュース編集部 山田大介)

【追記】白鵬は15日、都内の病院で腰の挫傷と右のかかとの傷口に細菌が入って炎症を起こす「蜂窩織炎(ほうかしきえん)」のため、およそ2週間の治療が必要と診断され、日本相撲協会に届け出て休場することが決定

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