直撃! コロナショック 「大損」した個人投資家はどうすればいいのか?

J-CAST会社ウォッチ / 2020年3月28日 11時45分

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「どうしよう……」含み損を抱える個人投資家

2020年年明け早々、アメリカ軍がイランの革命防衛幹部のスレマニ司令官を殺害。イランとアメリカとの間に緊張が高まり、株式相場は大きく下落することになりました。

少し落ち着いてきたかに見えた2月。次は中国・武漢市で発生した新型コロナウイルスの感染が拡大しはじめます。日本ではダイヤモンドプリンセス号の感染問題で、再び相場を押し下げる要因となりました。

この段階ではまだ、中国や日本、韓国などアジア圏内だけの問題でしたが、3月に入ると、ヨーロッパやアメリカでも感染が拡大。相場はものすごいスピードで下落する展開となっています。そうしたことから、恐怖指数と呼ばれるVIX指数もリーマン・ショックの89の次に高い84まで上昇。個人投資家も大きな損失や含み損を抱えており、不安な毎日を過ごしている人も多いのではないでしょうか。

私自身も、今回の相場の下落で大きな損切りをする結果となってしまいました。まだ収束が見えない状況の中で、メンタル面でどうすればよいのかを考えていきたいと思います。

「投資 = 損する」というイメージが定着するワケ

現代はインターネットの普及で、オンライン証券で投資をする人が増えています。気軽に投資をはじめることができるようになり、若い人にも投資が浸透しつつある中で起こった暴落相場。私のところにも、はじめての経験で誰にも相談できないと不安になっていると相談がたくさんあります。

そんな中で、よく聞かれる言葉が、

「こんなに損をするなら投資なんてしなければよかった」
「他の商品にしていれば損失はもう少し少なくて済んだのに」

という後悔のひと言。

リーマン・ショックが起こった2008年当時、銀行勤めの私はよくお客様から同じような言葉を言われたのを思い出しました。

そして、そんな言葉を発したお客様の中には結局投資をやめてしまい、その後続いた上昇相場には乗ることができず、「投資」=「損する」というイメージのままになっている人もたくさんいます。

投資は無理をしてするものではありません。もうやりたくないと思えば、やらないという選択肢も一つです。でも、私は今後も続けていきたいと思っています。

今が絶好の「買い場」か?

今回の暴落相場で、おそらくほとんどの投資家が損失を抱えているのではないでしょうか。長年投資をしてきたベテランの投資家でさえも、そうだと思います。そんな状況で投資歴が15年程度の個人投資家である私が、損をせずに乗り切ることができるとは思えません。リーマン・ショックのときよりも早いスピードで下落した今回の暴落相場。損切りを判断するタイミングもなく、アッという間に落ちてしまいました。

そして、結局数百万円という大きな損切りをする結果となってしまい、少し落ち込みました。けれど、このまま投資をやめてしまっては、その損失を出して終わりという結果になってしまいます。

冷静に考えると、相場が下落し続けることはありません。リーマン・ショックのときも、もう経済はどうなるかわからないと、かなり悲観的になってしまいましたが、結局その後は米ニューヨーク株式市場のダウ工業株30種平均も、最高値を更新するまでの上昇相場がやってきました。リーマン・ショック後に投資をはじめた人は、ほとんどの人が大きな利益を取ることができたはずです。

まだ収束が見えない今回の新型コロナウイルスの感染拡大。今が絶好の買い場と言っている人もいますが、まだ不安定な状況が続く可能性も十分にあります。4月に入ってからは、3月の経済指標や米国企業の1~3月期の決算などが出てきます。こちらの数字はかなり悪くなることが予想されていますので、実体経済への影響がどれくらいなのかを把握するまでは油断できないと考えています。

なので、今はじっとガマンして相場が落ち着くまでは待つつもりでいます。経済指標が出ることで、政府がどれくらいの経済対策を行えばいいかもわかります。ここで適切な対策が取られれば、株式相場も上向きに変わっていく可能性もあるのではないでしょうか。

今はまだパニック相場を落ち着かせるために、政府や中央銀行が動いている状況です。本格的に投資を再開するには時期尚早と判断しています。

「暴落」の経験を生かす「前を向く」投資

今はまだ不安なメンタルの中で、次の投資を考えることなんてできないと思っている人も多いと思います。

まずは前向きになることが大事ですね。これからやってくるであろう上昇相場にはなんとか乗っていきたいですよね。過去を振り返ると大きな暴落は約10年に1回やってきます。今回もその暴落の一つと考えれば、次の暴落までにできることはたくさんあります。

今は相場の様子をじっと見て、次に投資を再開するタイミングをしっかりと見極めていくことができることなのではないでしょうか。

含み損を抱えている人にとって、「待つ」というのはとても苦しいことだと思います。一たん損切りして仕切り直すことも選択肢の一つだと思います。しかし、リーマン・ショックのときもガマンして待ち続けていたので、損失を回避できたという結果もあります。メンタルが大丈夫なら、「待つ」という選択肢もあります。

何をすべきかは人によって違います。資産の状況や損失の大きさによってもできることは変わってきます。でも、今の状況を後悔するのではなく、これからどうすべきかを前向きに考えていくことが大事ではないでしょうか。

そうすることで今回の暴落を経験したことはこれからの投資に生かされていくことでしょう。(ひろこ)

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