【襲来!新型コロナウイルス】小池都知事の都知事選と東京五輪対策?早すぎる全面解除の動きに「東京アラートって何だったの?」疑問の声

J-CAST会社ウォッチ / 2020年6月11日 20時15分

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東京アラートを解除する小池百合子都知事

東京都の小池百合子知事は2020年6月11日、東京アラートの解除を発表した。カラオケ店やパチンコ店、遊園地などに出されていた休業要請も解除した。

また、6月19日にはキャバクラやナイトクラブなどに出されていた休業要請も解除する方針で、緊急事態宣言以前の状態に戻ることになる。

ネット上では

「そもそも東京アラートって何だったの?」
「都知事選への実績づくりですか?」

と疑問の声が起こっている。

専門家に聞く前に米紙インタビューで「解除します」

東京都が6月11日に発表した前日(10日)に新規感染者数は22人。5日ぶりに20人以上になった。各メディアは同日14時過ぎに一斉に報じた。通常だと16時過ぎだから、かなり素早い情報発信だ。ネット上では、

「東京アラート解除の準備急ぎすぎだよ。感染者の数字が増えないうちに早く締め切ったのではないか」

という憶測まで飛んだ。

確かに、小池百合子都知事は6月11日夕に専門家会議を開き、「専門家たちの意見を聞いたうえで」東京アラートの解除を検討したいと語っていたが、解除してステップ3に進むことは既定路線だった。

なぜなら6月11日午前に小池都知事は、米国の経済金融総合情報サイト「Bloomberg(ブルームバーグ)」のテレビ電話インタビューを受け、

「東京アラートを週内に解除し、休業要請の緩和対象にカラオケや接待を伴わないバーを含める『ステップ3』への移行を目指す」

と、明かしているからだ。

ブルームバーグ日本語オンライン版(2020年6月11日付)「小池都知事、『東京アラート』を週内に解除したい ―インタビュー」は、こう伝えている。

「小池百合子知事は11日のブルームバーグの英語でのインタビューで、新型コロナウイルスの感染拡大について都民に警戒を呼び掛ける『東京アラート』を週内に解除したいと述べるとともに、休業要請の緩和対象にカラオケや接待を伴わないバーを含める『ステップ3』への移行も目指す考えを示した。
小池都知事は、第2波への備えが最優先課題であり、日本政府と共にワンチームでウイルスと闘う必要があるとも語った」

というのだ。

ブルームバーグは、さらに重要なことも小池都知事に聞いた。「東京五輪の中止の可能性」についてだ。

「新型コロナウイルスの影響で1年延期となった東京五輪の中止の可能性について聞くと、小池都知事は『いいえ、もちろんありません』と答えた。また、『かなり簡素化し、もっとお金のかからないイベントとなるよう取り組む計画です』と語った。スタッフや式典の規模を縮小する計画だが、選手や観客の制限はしない方針だという」

東京五輪の開催に、改めて強い意欲を示したのだった。

都知事選では吉村大阪知事の維新から「イケメン対抗馬」が

小池都知事がこのタイミングで「東京アラート解除」を行った背景には、東京都知事選挙への思惑があると、複数のメディアが指摘している。

毎日新聞(2020年6月10日付オンライン版)「小池氏の都知事選出馬表明は11日以降に『東京アラート』解除も視野」が、こう伝える。

「小池都知事は都議会定例会最終日の10日、都知事選(6月18日告示、7月5日投開票)への再選出馬表明を見送った。11日以降の記者会見で表明する見通し。小池氏は報道陣に対し『コロナもいろいろ動いているのでそれを見て検討したい』と述べた。12日解除も視野に入っている。
小池氏は、新型コロナ対策に対応しながら、(他候補の様子見もしながら)出馬表明のタイミングも見極めるとみられる。都議会では10日、小池氏が率いる『都民ファーストの会』を離党した上田令子議員から、学歴詐称の疑いがあるとする報道があった小池氏に対し、カイロ大卒業証書の提出を求める決議案が提出されたが、反対多数で否決された」

小池氏の「学歴詐称疑惑」は、週刊誌などがしつこく追及している問題だ。それを都議会でも問題にされたのだ。しかも、今回の都知事選では、強力なライバルが出る。吉村洋文大阪府知事の人気急上昇により、支持率アップが著しい日本維新の会推薦で「イケメン副知事」として知られる元熊本県副知事の小野泰輔氏(46)が出馬を表明した。

小野泰輔氏は、出馬会見で小池都知事をおちょくるパフォーマンスを見せた。日刊スポーツ(6月9日付オンライン版)「小野泰輔氏、都知事選出馬は『挑戦』最終学歴も証明」がこう伝える。

「小野氏は、質疑応答の場面では、小池氏の学歴問題を念頭に、報道陣から最終学歴を証明できる物を提示できるかと問われ『それは、私も疑われています?』と報道陣を笑わせた。『なんか、いろいろありますからね』と笑い、持参していた卒業証書のコピーを持ち、写真撮影に応じた」

小野泰輔氏は、れっきとした東京大学法学部卒業なのであった。

いずれにしろ、「ステップ3」への移行によって6月12日から居酒屋などの飲食店の営業が翌日の午前0時まで可能になるほか、カラオケ店やパチンコ店、遊園地などの休業要請が解除される。残るのはキャバクラやナイトクラブ、ホストクラブなど接待を伴う飲食店とライブハウスなどだが、東京都では6月19日に休業要請を解除する方針だ。つまり非常事態宣言前に完全に戻るわけだ。

「もうコロナに飽きて選挙と東京五輪モードなのですか」

さて、ネット上では今回の「東京アラート解除」と「ステップ3への移行」に対し、批判的な意見が圧倒的に多い。

「なんか今日の新規感染者の発表、やけに早いけど今日の検査はこれで終わりなの? 大阪みたいに検査数発表したほうがいいのでは? 日本の首都なのに、一番落ち着かないですね。ステップ3に進みたいのが見え見えですが、大丈夫なのですか。東京アラートは、結局、都庁とレインボーブリッジを赤くしただけで大した注意喚起にはなっていなかった。緩む人は緩むし、気をつける人は気をつける」
「都民ですが、いまだに東京アラートが何だったのか不思議です。ここ数日、感染者はむしろ増えていましたが、それでも解除するのですね。都庁が赤く照らされただけで、外出に規制はないし、お店も普通にやっているし、みんなはいつも通りマスクして個々に対応しているし、東京アラートだからと言って何か特別なことはまったくなかった」
「6月19日に最後に残ったキャバクラやナイトクラブの休業要請もやめて、全面解除するそうですね。前日が都知事選の告示日だから、小池都知事としては、コロナの厳しい基準をクリアした自身の功績として都知事選へ挑みたかったのでしょうね。しかし、大阪や北海道の例もあるし、残念ですが、都政は若い方に譲った方がよいのでは?」
「ロックダウンに始まりオーバーシュート、3密、ステイホーム、ロードマップ、東京アラート、ウィズコロナ......。アラートもステップもまったく何のための基準だったのか。自分ファーストの都知事は、もうコロナに飽きて、選挙と東京五輪モードなのですか? 言葉遊びの小池劇場では都民の安全、安心と暮らしを守ることはできないものと存じます」
「その場その場の判断が恣意的で、合理性を欠いているように見えます。吉村洋文大阪府知事と違って、小池都知事が根拠をきちんと説明しないのは、安倍政権によく似ています。都民にわかるようにきちんと説明して、都民と知事が二人三脚でやっていかねばならない問題ですから、独善的な都政運営は、おおいに問題だと思います」
「テレビでもやっていましたが、解除後の感染者の数を比べると、東京は大阪の58倍だそうです。大阪は風俗店も解除しているのに。これは、大阪のオッちゃん、オバちゃんたちが吉村知事の発信力を意気に感じて応援するからだそうです。都民としては悔しい限りです」

少数だが小池都知事を支持する声もあった。

「学校再開後の感染者の増加があるかないか、見定めるまで待てないのは残念ですが仕方ない、前へ進みましょう」
「危険なのは、20人、30人、50人、80人......と右肩上がりに感染が拡大していくこと。それを警戒してアラートを発動したのだと思います。1週間様子を見て、20人程度で横ばいなら、個人の手洗い消毒、マスクなどの感染予防や、企業、店舗の対策がそれなりにうまくいっているということだろうし、この解除も相当だと思いますよ」

(福田和郎)

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