【馬医金満のマネー通信】イオンのネットスーパー事業 支えるのは「進化」する物流センター「CFC」

J-CAST会社ウォッチ / 2020年8月22日 16時45分

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店舗販売から「ネットスーパー」へ加速!(写真はイメージ)

みなさん、こんにちは。馬医金満です。

さっそくですが、今、日本国内の「物流センター」が進化しています。物流センターというと、「倉庫でしょ」などと簡単に片づけてしまいがちですが、さまざまな商品や生鮮品などの、生産者から消費者への安定した供給を足元から支えている、物流の中心的な存在。もはや物流センターなくして日本経済は回らないのです。

今回は、小売り大手のイオンに注目しました。

英ネットスーパーのノウハウを「移植」

小売り大手のイオンは2020年8月19日、千葉市緑区に最先端の技術を導入した次世代ネットスーパー向けの物流センター「CFC(Customer Fulfillment Center=顧客フルフィルメントセンター)」を開設すると発表しました。

ちなみに、「フルフィルメント」とは、消費者が商品を注文して手元に届くまでの総合的な管理・運営業務のことを指します。

具体的には、顧客からの受注処理業務、商品の梱包や発送、在庫管理、代金の請求や入金処理などの販売、さらには苦情・問い合わせ対応、返品業務なども含まれ、特にカタログやインターネットでの通信販売では欠かせない業務となっています。

一般的に、フルフィルメントサービスを取り扱う企業には物流(ロジスティックス)専門会社が多く、これまでの商品を出荷するまで保管・管理する機能から、その商品を消費者や小売店のもとに配送する「モノを運ぶ」という機能。加えて、ここ数年で荷物の運行管理や顧客のデータ管理などの機能までを、トータルに提案して請け負うサービスを展開するケースが増えています。つまり、物流センターがもつ機能が進化しているというわけです。

イオンは2019年からネットスーパー事業に進出しており、昨年11月に英国ネットスーパー企業のOcadoグループ子会社、Ocado Solutionと日本国内における独占パートナーシップ契約を締結しています。

12月には、国内に合同会社を設立。2023年までに最先端のAI(人工知能)、ロボティクス機能を導入した日本初のCFC建設とネットスーパー事業の本格稼働を計画しています。

まずは首都圏を中心に事業を開始。全国に展開して、2030年までに6000億円の売上高、黒字化を目指すと発表しています。

ロボットとAIで効率的で安定的な供給力を実現する

新しいCFCは、ロボットとAIを活用したイオンネクスト第1号の「大型自動倉庫」として、日本初のモデルとなります。イオンが設立するCFCの特長は、センター内で約5万品目の商品を品揃えすることができ、さらにロボットとAIによる24時間稼働や効率的なピックアップにより、安定的な供給力を誇るということです。

Ocadoのソリューションを活用し、CFC内のロボットは50点の商品を約6分間で処理することが可能だといいます。

また、最先端のAIアルゴリズムを用いて、常に最適な配送ルートを特定することができることから、最も効率よく顧客に商品を配送できるそうです。

じつは、ネット通販大手のアマゾンは日本国内の27か所にある配送センターを「フルフィルメントセンター(FC)」と呼んでいます。そこでは同社独自のシステムと自動化されたラインという、効率的で的確な作業工程を構築。最先端の物流拠点で、消費者からの注文商品を迅速にパッケージ化して届けています。

その流れるような工程は、なにかの製造現場のようです(最近、テレビCMでその様子を垣間見ることができます)。

さまざまな機能を持つ物流センターですが、これまでは中国を中心に物流センターの自動化が進められていましたが、今後は日本国内でもますます広まっていきそうです。

では、また! (馬医金満)

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