虫大量混入の「マイプロテイン」が調査報告書 倉庫内で増殖、3000件に混入の恐れ

J-CASTニュース / 2020年9月26日 18時29分

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異物混入を報告するツイート

日本でも人気の英プロテインブランド「マイプロテイン」の商品に異物が混入していた問題で、販売会社は2020年9月25日、原因や再発防止策をまとめた調査報告書を公表した。

同ブランドをめぐっては、プロテインバーに虫が大量に付着していたとの報告が消費者から続々と上がっていた。その後、謝罪して収束を図ったものの、説明が不十分だったこともあって不安が払しょくできずにいいた。

謝罪文は目立たない場所に掲載、再発防止策も示されず

マイプロテインは英国上場企業のハットグループが製造・販売する。破格の値段を武器に110か国以上に展開し、日本でも16年から公式通販サイトを始めた。

同社が公表するレポートによれば、マイプロテインの日本での売上は16年が100万ポンド(約1億3500万円)に対し、19年は7600万ポンド(約103億円)と急成長している。

異物混入が報告されたのは、20年9月11日。プロテインバー「カーボクラッシャー」の購入者による「大量の虫が生きたまま出てきました。茶色の米粒くらいの虫と、その幼虫らしきもの、白いダニのようなものまで」などとするツイートに端を発し、品質異常の訴えが続出。愛用者からは廃棄の報告や不買を宣言する声が少なくなかった。

ハットグループは通販サイト上で15日、謝罪文を発表し、調査したところ輸送中に異物が混入したと事実関係を認めた。しかし、具体的な原因や再発防止策は示されず、「最高品質の製品とサプライチェーン基準を保っております」と安全性を強調するばかりで、不信感を払しょくできたとは言い難かった。

さらに、謝罪文はサイト上の目立ちづらい場所に掲載され、日本版公式ツイッターでの報告ではリプライ(返信)できるユーザーを制限したことも火に油を注いだ。

包装を変更し、冷蔵状態を保つ物流体制に

ハットグループは25日、通販サイトのトップページに改めて「カーボクラッシャーに関するご報告」と題した文章を掲載した。マイプロテイン事業の代表を務めるルーシー・ゴーマン氏の名義で書かれている。

報告書によれば、虫の混入は4人の購入者からカスタマーサポートに連絡があり把握した。その後、カーボクラッシャーの注文・発送を停止し、自社および第三者機関2社ですべての関連施設を調査したところ、シンガポールの倉庫にあるパレット(荷役台)1万3000枚のうち5枚がコナダニとチャタテムシの被害にあっていた。

混入の恐れのあるカーボクラッシャーはこれまでに3000件の注文(同期間にアジア圏内からの総注文数の1%未満)があり、対象者には廃棄を依頼した上で返金対応した。

原因は、包装資材の不具合と輸送中の高温状態が重なったためだとしている。商品をイギリスからシンガポールに輸送中、虫がシール内に侵入し、倉庫内で増殖した可能性が高いという。

コナダニ、チャタテムシは高温多湿の環境下で発生しやすいものの、「人体に有害なものではない」とし、万が一口にした場合も問題はないと強調する。

再発防止策として、包装をプラスチックでの「シュリンク包装」に変更する。また、輸送・保管時は冷蔵状態を保つよう物流体制を見直す。

ルーシー・ゴーマン氏は「今回の件で、ご迷惑、ご心配をおかけしたすべてのお客様に、改めて深くお詫び申し上げます」と謝罪した。

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