じっくりと歌を聴かせてよろしい。今回は才能豊かだった故平尾昌晃の特集 <新・BS日本のうた 再>(NHK BSプレミアム)

J-CASTテレビウォッチ / 2020年10月29日 12時0分

稀代のヒットメーカーとこの局が名付けた、歌手にして作曲家だった亡き平尾昌晃の特集である。平尾昌晃というと日劇ウエスタンカーニバル時代のスター歌手だと思っていたら、筆者は知らなかったが、拳銃不法所持で干されて、歌手を断念し、湘南の両親の家に引きこもっていたとか。皿洗いをしていた当時の挿話が面白い。不遇の時に、北海道のラジオ局で平尾の曲がよく放送されていて、そのことを小柳ルミ子は湘南の平尾に書き送ったという。
また、湘南と言うと海のイメージだが、1番弟子の布施明の次の歌を作ろうとしたが、布施明は短足で海というイメージじゃない。そこで、湖に代えて『霧の摩周湖』が出来、大ヒットしたとか。驚いたのは、『よこはま・たそがれ』、『わたしの城下町』、中条きよしの『うそ』、水谷豊の『カリフォルニア・コネクション』など、演歌からバタ臭いジャズっぽいものまで、実に多様な作品を作ったことである。才能豊かだったのだろうが、伯父が音大の教授でもあったから、DNAなのだナ。いつもニコニコしていて優しいオジサンに見えたが、苦労人でもあったのだ。平尾昌晃といえば、NHK紅白歌合戦の終りの「蛍の光」での指揮者の印象が強いだけだったが、どうしてどうして大作曲家だったと教えられた。出演は五木ひろし、小柳ルミ子、布施明ら。近頃の歌番組は、集団でダンスをしながらのショーばかリ。その点、当番組はじっくりと歌を聞かせてよろしい。(放送2020年10月24日 12時~)

(黄蘭)

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