「菅首相長男らと会食」総務省の12人が計38回、処分へ…山田真貴子内閣広報官も会食

読売新聞 / 2021年2月22日 15時25分

衆院予算委員会で答弁する菅首相(左端は武田総務相)(22日午前、国会で)=源幸正倫撮影

 放送関連会社に勤める菅首相の長男らから総務省幹部4人が接待を受けていた問題で、総務省は22日、計12人の職員が、国家公務員法に基づく倫理規程に違反する疑いがある会食をのべ38件行っていたとする調査結果をまとめた。山田真貴子内閣広報官も総務審議官時代に首相の長男と会食をしていた。人事院の国家公務員倫理審査会の承認を得たうえで、24日にも関係者を懲戒処分などにする方向で調整している。

 国家公務員倫理法に基づく倫理規程は、利害関係者からの接待や金品の贈与を禁じており、総務省が調査していた。総務省は22日午後の衆院予算委員会理事会に調査結果を報告した。

 調査結果によると、これまで明らかになっている谷脇康彦総務審議官、吉田真人総務審議官、秋本芳徳・前情報流通行政局長、湯本博信・前官房審議官の4人のほか、8人の総務省職員が2016年以降、のべ計38回の会食を行っていた。一部がタクシーチケットや贈答品も受け取っていた。また、総務省OBの山田氏についても、総務審議官を務めていた19年11月に首相の長男らと会食をしていたことがわかった。

 会食費の最高額は谷脇康彦総務審議官で、18年からの計4回、総額約10万4000円に上った。

 首相の長男は放送関連会社「東北新社」に勤務し、その子会社は、総務省が許認可権を持つ衛星放送を手がけている。秋本氏は19日の衆院予算委員会で、首相の長男について「利害関係者だと認識している」と明言しており、総務省は調査結果の中で、倫理規程に違反する会食が確認されたとしている。

 野党は調査結果を踏まえ、首相の長男が衛星放送事業の認可に影響力を行使した疑いが深まったとして、22日午後の衆院予算委員会で政府側を厳しく追及する構えだ。立憲民主党幹部は同日午前、国会内で記者団に「接待を受けていた人数はさらに増えるのではないか。完全に接待漬けだ」と批判した。

◆総務省の調査結果のポイント

▽東北新社を巡る接待で国家公務員倫理規程違反の疑いがあるのは計12人

▽会食件数はのべ38件

▽山田真貴子内閣広報官も2019年11月、総務審議官時代に菅首相の長男らと会食

▽会食費の最高額は谷脇康彦総務審議官の計4回、総額約10万4000円

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