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給食は「1人で黙って食べるもの」に? コロナで変わる子供の常識...母を驚かせた小2男子の一言

J-CASTニュース / 2021年9月5日 10時0分

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2016年の給食(写真:つのだよしお/アフロ)

新型コロナウイルス感染拡大で大きく変容した生活様式をめぐる、ある親子の会話が注目を集めている。

親子が交わしたのは、学校給食についての会話。コロナ禍の現在と、それ以前の給食風景の違いを母に教えられた子供が、「黙食しなくていいの?」と驚きを示した――という内容だ。

「切ないニューノーマル」

話題となったのは、都内で2人の子供を育てる母親のツイートだ。親子で交わした会話だとして、2021年8月30日、

「小2に『コロナがなければ給食って4~5人で机をくっ付けてワイワイ喋りながら食べるんだよー!』と話したら目ん玉が飛び出るくらいびっくりして『黙食しなくていいの!?面白そう!』と言ってました」

と呟いた。続けて、「この異様が日常になってるのが怖い。自分が楽しかった学校の思い出はちょくちょく話していこっと」ともつづっている。

この投稿は4万件以上のリツイート、24万5000件超の「いいね」が集まるなど大きく注目され、ツイッターでは、

「今は保育園でもそうです」
「予想はしていたが実際に話を聞くと悲しくなる事態」
「切ないニューノーマル」

と、コロナ禍の学校生活を送る子供たちに同情するような反応が多く寄せられている。

J-CASTニュースは9月2日、このツイートを投稿した恵さん(30代、仮名)にコロナ禍の学校生活の実態を聞いた。恵さんは8歳と5歳の息子を持つ。 話題となったツイートの会話は、小学2年生の長男と交わしたものだ。

子供は黙食を「苦痛とは思っていない」

長男は2020年4月に小学校に入学した。授業参観などがないため、その様子を直接見たわけではないと前置きしたうえで、恵さんは長男が通う小学校の現状を伝えた。

恵さんによれば、普段から1人ずつ席の間隔が取られ、給食の時間についても、そのまま机を移動することなく前を向いて黙食している。また、会話は基本的にマスクを付けてからとなり、食事中に話す際は口元に手を当てなくてはいけない。

「凄く厳しく叱られるわけではないみたいなんですが、やっぱり喋りすぎると言われることはあるみたいです」 といい、「先生も1、2年生にそれは難しいと分かってくださってるとは思うんですけど...」とも話す。

また恵さんは最近になって、学校でのこうした習慣が、ときおり家でも現れていることに気づいたという。食卓で自発的に会話をしない長男に「もしかして黙食してるの?」と聞いた所、「そうだよ」と返答があった。長男には家の中では黙食しなくても大丈夫と伝えつつ、

「ただ多分それが当たり前なので、本人は(黙食を)苦痛とは思っていなくて。不幸中の幸いでいいのか...。私からすると寂しいなって」

と吐露した。

さらに「多くの親御さんが感じてるんじゃないかなと思う」と、学校で自由に会話できない状況が続く事で「コミュニケーションが上手く取れなくなったらどうしようっていう不安はあります」と懸念を示した。

ほかに、マスク常用による影響も出ているという。恵さんは長男について、

「一番びっくりしたのが、クラスメイトの子のマスクを外した状態の写真を見て『何々君だと思う!』って言ったんです」

と、同級生の顔の認識が定かでないと明かした。顔を見る機会が体育や給食など、ごくわずかな時間に限られている結果ではないかと推測する。

「希望を持たせてあげたくて」

コロナ禍の学校運営をめぐっては20年2月27日、安倍晋三前首相から全国小中学校および高校、特別支援学校に「全国一斉臨時休業」を要請する方針が示され、3月2日から春季休業の開始日までの実施が求められた。

その後も、特定警戒都道府県を中心に、ほとんどの学校が新学期に入っても休校を続けた。恵さんの長男も入学当初から休校、終了後は夏頃まで分散登校の実施を受けていた。クラス全員が初めて揃ったのは7月頃だという。

休校・分散登校に伴って自宅学習の機会も増加した。恵さんは「仕方がないということは分かる」と受け止めながらも、当時を振り返り、

「親が先生代わりにならないといけないことが増えて、自分たちの頃と教え方とか内容も変わっているので戸惑ってしまうことが多かったりとか。学校での教え方と違ってたらどうしようとか考えたりっていうのは増えました」

と、苦労を語る。

学校行事については、今後の感染状況によって変更はあるとされているが、現在もほぼ全てが中止されている。長男は「小学校は運動会がないの?」とショックを受けているという。

話題となったツイートには、コロナ禍が日常となっている子供に、過去の学校生活を教える事を「ちょっと酷じゃないかな」「わざわざ話す必要あるか...?」と疑問視するような声も上がっている。

そうした反応について恵さんは、「私はどちらかと言うと、昔は楽しかったんだよっていう自慢話ではなくて、コロナが落ち着いたら、こういう風に楽しくなるかもしれないよって、ちょっとの希望を持たせてあげたくて話をしている」とする。

「情報を入れてあげないと(学校が)『楽しくない場所』になってしまうので。それは避けたいなって思いますね。あとまだ4、5年あるので」

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