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レトロ気動車が続々集結 「気動車博物館」の様相の小湊鉄道&いすみ鉄道

J-CASTニュース / 2021年11月28日 20時0分

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小湊鉄道では従来のキハ200(右)に加えてキハ40(左)が転入、バラエティが増した(プレスリリースより)

千葉県南部の私鉄、小湊鉄道(五井~上総中野)といすみ鉄道(上総中野~大原)は房総半島を横断し、風光明媚な沿線から首都圏近傍の行楽地にもなっている。

両線は鉄道ファンからの人気も高いが、昨今所属車両のバラエティが増し、さながらレトロ気動車の楽園のようになりつつある。

キハ40が東北から転入の小湊鉄道

JR内房線五井駅から内陸に向かう小湊鉄道と、外房線大原駅から延びるいすみ鉄道は上総中野駅で接続し、両線を乗り継ぐと房総半島を横断できる。

小湊鉄道にJR東日本より譲渡されたディーゼル車「キハ40形」が転入した。元は東北地方で運用に就いていたが、後継車両の導入でJRから退役し小湊鉄道に転入、現在5両が在籍する。

キハ40形は1977年登場の国鉄型気動車で、北海道から九州まで全国のJRローカル線に投入されたが、各社で淘汰が進んでいる。既にJR東日本とJR東海では定期運用から引退したが、小湊鉄道に転入したために首都圏で走る姿が見られるようになった。

また車両の塗装も小湊鉄道カラーの他にJR時代と同じ「東北地域色」、国鉄時代の朱色一色の通称「タラコ色」、JR男鹿線で採用の「男鹿線色」の車両が在籍し、バラエティに富んでいる。

小湊鉄道の従来の主力車両のキハ200形も1961年製造開始と相当に古く、昭和の風情が残る車両として人気もあったが、キハ40形も国鉄型気動車で懐かしさを求める鉄道ファンにとっては近年注目すべき存在。併結運転も可能な両系は、乗っても写真に撮っても現代では貴重な鉄道のワンシーンになる。

いすみ鉄道では「急行型」を動態保存

小湊鉄道と上総中野駅で接続するいすみ鉄道は旧国鉄木原線を3セク(第三セクター)化して発足した。主力は会社発足後に導入した車両だが、JR西日本から老朽化で退役したものを購入したキハ52形とキハ28形という国鉄型気動車を保有している。キハ52形は1950年代に普通列車用として投入され、キハ28形は急行列車用の「キハ58系」系列に属する形式で、ともに全国で活躍した。キハ52・キハ28ともに1960年代からJR初期までは非電化線区でありふれた存在だったがその後淘汰が進みJRでは全車引退、キハ28は国内ではいすみ鉄道でしか営業運転されていない。

2両は土休日を中心に急行列車として運行、国鉄時代の雰囲気を出すためにヘッドマークも不定期で取り付けて運行され、国鉄のローカル輸送を支えた全盛期をうかがうことができる。さらに新造車両ながら外観をキハ52形に似せたいすみ350形とキハ20形を投入しており、いすみ鉄道もまた小湊鉄道とともに「レトロさ」が観光要素だ。

小湊鉄道といすみ鉄道だけでキハ52・キハ28・キハ40と3世代の国鉄型気動車が集結し、駅舎や設備にも昭和のたたずまいが残っていて「動く気動車博物館」の様相だ。

千葉の房総エリアは国鉄時代には全国に先んじて気動車が蒸気機関車を置き換え、一時期は「気動車王国」とも呼ばれた。現在JRは久留里線以外の全線が電化されたものの、今度は気動車博物館のようになって遠方からも鉄道ファンを呼び込んでいる。

【J-CASTニュース編集部 大宮 高史】

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