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被災地のペット一時預かり、ボランティア団体も尽力 発災から1か月、保護された猫の現状は

J-CASTニュース / 2024年2月1日 19時37分

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被災者から預かった猫 にゃんとボランティアネットワーク公式X(@VolunteerNyanto)より

能登半島地震では、被災者にとって家族の一員でもあるペットへの対応も重要だ。岸田文雄首相はX(旧ツイッター)で2024年1月22日、この点に言及し、石川県獣医師会が被災者を対象に行っている取り組みを紹介した。ペットを動物病院などで最長1か月無料で預かる取り組みだ。こうしたペットの一時預かり支援は獣医師会だけでなく、さまざまなボランティア団体も行っている。

J-CASTニュースは、猫の一時預かり、保護を行う富山県南砺市のボランティア団体「にゃんと・ボランティアネットワーク」の事務局の担当者に支援の現況を聞いた。

「潜んでいた猫たちが落ち着いて、猫がウロウロと出始めている」

この団体は、石川県獣医師会より約1週間早い1月7日に受け入れを開始した。事務局の担当者によると、26日の取材時点で、これまでに15匹預かってきており、うちすでに5匹は飼い主の元に返したため残りは9匹。また、そのうち3匹は返すめどが立っているという。

「(猫の受け入れの)情報を発信しても、珠洲市や輪島市の方ではネットが切れていて、なかなか(情報が)伝わらなかったです。最初の一時預かりは、県外にいる被災者の身内から電話連絡が来てやり取りしました。特に珠洲市からだと、当時はどれだけかかるかわからないような道路状況だったのですが、どうにかして連れてきてもらいました。なので、早い時期に移動できた方たちは、引き取りも早かったです。今、道路状況が少し良くなってきたので、(引き取りの)目処が立たないという感じの方々がこれから来るような予定です」

被災地入りしたボランティアからは、現地の情報も入ってきている。「猫がウロウロと出始めている」といい、「今ようやく、潜んでいた猫たちが落ち着いて、ウロウロと出てきたみたいな感じです。(地震があった直後は)怖くて動けなかったと思います」と明かす。団体でも飼い主がいたであろう迷い猫を保護している。

人の避難が進まず、飼われているペットの避難も進まない

猫の受け取り方法については、被災地にいる飼い主やその身内から連絡をもらい、飼い主に途中まで来てもらい預かっているという。

「日々、状況が変わっています。(ある道が)通れたと思ったのに、また通れないという感じで。自衛隊の方に迂回してくださいと言われますが、私たちは迂回路を知らない。そうすると、1時間ほど車中で待って、自衛隊のジープ先導で、30、40キロでちょろちょろ走るという感じです。道路の状況がしっかりと落ち着いていないですね」

担当者は、被災地の中でも小さな集落について「一番心配」と明かす。「私にしてみれば、金沢のペット可の避難所へ行けばいいのにと思うのですが、戻った時に村八分になると言われます。何がなんでもそこにいなきゃいけないみたいな」といい、そのため人の避難が進まず、飼われているペットの避難も進まない状況だと説明。今後は「迷い猫が多くなるような気はします」という。

「じゃあ、ペットだけを(一時預かりに)渡せばと言っても、おばあちゃんが渡せないと言っていたり、不安定になってしまったりということがあるようです。(被災地の)写真を見せてもらったのですが、やっぱりひどいなと思いますし、いつでも受け入れ体制は整っていますよということだけしか言えません」

飼い主の前では「すりすりの仕方が全然違う」

預かった猫たちの様子も聞いた。担当者は、14歳の猫「モモちゃん」について教えてくれた。

「飼い主さんと離れて1~2日で慣れてはくれました。ただ、何かの拍子で攻撃的になったり、他の猫を全然受け付けなくて近寄っていくとシャーシャー言うんです。ある日病院に連れて行くと、エイズが発覚して、腎臓の数値も悪く、入院することになりました。点滴や処置をしてもらって、次の日にすぐに退院できたのですが、病院には飼い主さんも来られました。そしたら、私たちに慣れたとはいえ、飼い主さんとはすりすりの仕方が全然違っていて。可哀想ですが、しょうがないよねと思います」
「猫ちゃんからしたら、全く違うところに連れていかれて、本当にわけわからないですよね。 モモちゃんもそうですが、今まで周りに猫は自分1匹で、ほかは人間の中で育ってきた子もいます。ずっとそうして生きてきたのに(預かり先は)猫がいっぱいで、神経ピリピリだと思います」

避妊手術や検査、ワクチン接種などを終えていない猫もおり、団体が病院に連れて行ったが、「環境が変わりすぎてすぐには行けなかった」。迷い猫に関しては、衰弱してしまっているなどの事情から、手術を行えていない状況だという。

預け先は「身分がはっきりした人に」

被災地での活動については、「SNSなどで、『保護団体を名乗って現地へ入り、猫を連れ去る(人たちがいる)』『気をつけましょう』という発信がされていますが、そのおかげでちょっと動きにくいところもあります」と明かす。団体は「迷い猫は保護して、全部届け出も出しています」といい、「なので、偏った情報に惑わされないようにしてもらいたいです」と呼びかける。

被災した人でペットを預けようと考えている人には、「(預け先の)身分がはっきりした人に預ければ、私は大丈夫なんじゃないかなと思います。団体であれば拠点がしっかりしているところ。今までの活動、どんなことをしているのかいうことをきちんと見て、預けられたら間違いないと思います。その辺が曖昧なところは、私はやめておいた方がいいと思います」とアドバイスする。

「私の周りでは、犬でも猫でも、今預かりをしている団体はどこもしっかりしています。横の繋がりもあって、『うちは今これだけ空きがあるよ』みたいな話もしています。それから、資金が足りなかったらお互いにやりくりもしています。みんな被災地の猫のため、犬のためのものなので。落ち着いた時に余ったりしたら、県などにも寄付しようと思っています」

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