福原愛、弁護士からも「態度改めないとダメ」と諭され... 刑事告訴の末に申し出た和解
J-CASTニュース / 2024年3月15日 18時40分
記者会見であいさつする福原愛さん。質疑応答は受けずに退席した
元五輪銀メダリスト・福原愛さん(35)の元夫・江宏傑(ジャン・ホンジェ)さん(35)が、2人いる子どものうち1人を福原さんが連れ去ったと訴えていた問題で、両者の代理人弁護士が2024年3月15日、東京・丸の内の日本外国特派員協会でそろって記者会見し、子どもを江さんに引き渡すことなどで和解したことを発表した。
出席した福原さんは記者会見冒頭「これからは江さんと協力をして、子どもを育てていきたいと思っております」などと発言。記者からの質問を受けずに退席した。裁判所は子供を江さんに引き渡すように命じたものの、福原さんは応じず、刑事告訴された末の和解だった。福原さん退席後の質疑応答では、福原さん側の弁護士からも、福原さんの行動は「不適切」で、「福原さんには、態度を改めないとダメだ、という話をさせていただいた」といった発言も出た。
福原さんは1分30秒あいさつして退出
福原さんと江さんは16年9月に結婚。福原さんは17年10月に第1子長女、19年4月に第2子長男を出産したが、21年7月に離婚していた。離婚後は「共同親権」で合意した上で、2人の子どもは江さんが住む台湾で暮らしていたが、江さんが長男を22年7月23日に面会交流のために福原さんに引き渡したところ、1週間後に連絡を絶った。これを受けて、江さん側が引き渡しを求めて法廷闘争に発展していた。
冒頭、福原さんは硬い表情で次のようにあいさつ。逐次通訳の時間を含めても、この間1分30秒ほど。発言を終えると、一礼して記者会見場を後にした。
「みなさまこんにちは。福原愛です。本日はお忙しい中お集まりいただきまして、誠にありがとうございます。この度は私のことで、皆様にご心配やご迷惑をおかけしてしまい、誠に大変申し訳なく思っております。江さんと和解いたしましたので、この場をお借りして皆様にご報告をさせていただきます。これからは江さんと協力をして、子どもを育てていきたいと思っております。皆様にはどうか温かく見守っていただければ幸いです。今後とも、よろしくお願いいたします」
江さん側の代理人弁護士の大渕愛子氏によると、23年7月には7月に東京家裁で、子どもをただちに江さんに引き渡すように命じる審判の結果が出た。任意での引き渡しは困難だとみて、強制執行の申し立ても行った。ただ、福原さんと長男は中国にいることが判明し、「結果として強制執行を実施することができなかった」。福原さん側は審判の結果が不服として抗告したが、東京高裁は23年12月、この申し立てを却下する決定を出した。福原さん側は、さらに最高裁に対して特別抗告を申し立てた。一方、江さんは警視庁に対して刑事告訴を行い、受理された。
そんな中で、刑事事件を担当する福原さん側の弁護士から和解の申し入れがあり、「息子さんを福原さんが江さんに引き渡すという内容を中心とする和解が成立」したという。成立の具体的な日付は言及を避け、「最近」とするにとどめた。和解内容の詳細も明らかにしなかったが、
「決して江さんが息子さんを福原さんに会わせないといった内容ではなく、今後双方ともに、息子さんの親として協力して育てていくという内容」
だとした。
説得には「素直に応じていただいたという印象」
一方、刑事告訴された後に福原さんから代理人弁護士を依頼されたという酒井奈緒氏は、
「息子さんを江さんに引き渡すように裁判所から命じられても、福原さんが息子さんを江さんに引き渡さなかったこと、これは不適切であったと言わざるを得ない」
と指摘。福原さんが引き渡さなかった理由は
「当時、福原さんがこの件を相談していた方から、そのようなアドバイスをされていたためだったと聞いている」
と説明した。その上で、和解を受け入れるように説得したことも明かした。
「今回、私たちからは率直に福原さんには、態度を改めないとダメだ、という話をさせていただいた。これに対して、福原さんにおいても理解し納得をしたことから、私どもの方から大渕弁護士の方に、刑事弁護の過程で和解を申し入れるに至った。江さんには、こちらからの和解に応じていただき、感謝している」
説得への反応は「私どもの方できちんと説明したところ、素直に応じていただいたという印象」。改めて福原さんが引き渡しを拒んでいた理由について問われると、「私の感覚」として、
「お子さんに対する思いが強くて渡せなかったのだろう」
と推測した。
江さんは日本で長男の引き渡しを受け、すでに日本を離れたため、記者会見には出席しなかった。江さん側の弁護士が
「日本の私に関する全ての訴訟において、日本の裁判所が、公正で合理的な判断を下してくださったことに感謝しております」
などとするメッセージを代読した。
(J-CASTニュース編集部 工藤博司)
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