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井上尚弥戦に消極的?WBO&IBF1位「指名挑戦者」なのになぜ 識者が読み解く...グッドマン陣営の「思惑」

J-CASTニュース / 2024年5月23日 14時42分

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4団体統一王者の井上尚弥(写真:西村尚己/アフロスポーツ)

プロボクシングのスーパーバンタム級4団体統一王者・井上尚弥(大橋、31)の次期防衛戦の相手が不透明な状態にある。

井上陣営は9月開催を目指し、WBO・IBF同級1位サム・グッドマン(オーストラリア、25)と交渉に入っているが、複数のスポーツ紙の報道によると、グッドマン陣営が9月開催に消極的な姿勢を見せているという。

「普通に自信がないのだろうなと」

メディアの取材に対して大橋秀行会長(59)は、グッドマン陣営が7月にノンタイトル戦を行うため、井上戦を12月にずらしてほしいと主張していることを明かした。

大橋会長は「たぶん(井上尚が王座を)返上するのを待っているんじゃないか」と憶測するが、グッドマン陣営の思惑はどこにあるのか。J-CASTニュースは、数々の世界タイトルマッチをプロモートしてきたTMKジムの金平桂一郎会長(58)に分析してもらった。

金平会長はグッドマン陣営の主張に対して「普通に自信がないのだろうなと取りますよね」とし、「2団体で1位の指名挑戦者が7月にノンタイトル戦をやる意味がどこにあるのか。プロはシンプルにそう思います。大橋会長でなくてもそう思うでしょう。返上待ちをしているかどうかは即断できませんが、おそらく怖がっていると思います。少なくとも最初の勢いはない」との見解を示した。

さらにこれまで数多くの世界タイトルマッチをプロモートしてきた経験から「1位といっても『あなた挑戦者でしょ』という話。『何のための指名挑戦権なの?』と。『仮に7月のノンタイル戦で負けたらどうするの?』と。理解に苦しみます。時間稼ぎをしているのではということを含めてそう思う」とした。

グッドマンはWBOとIBFで1位にランクされ、井上への挑戦権を保持している。

WBCは1位だった指名挑戦者ルイス・ネリ(メキシコ、29)が5月6日に井上に挑戦して6回TKO負けしたため、ランキングが入れ替わった。ネリが3位に後退してアラン・ピカソ(メキシコ、23)が1位に浮上した。

「指名挑戦者は早く世界タイトル戦をやりたいから待っている」

WBAは、元WBA・IBF世界スーパーバンタム級王者ムロジョン・アフマダリエフ(ウズベキスタン、29)が1位にランクされ、井上への指名挑戦権を持っている。

このような状況の中、金平会長は指名挑戦者を次のように定義し、井上陣営の立場を解説した。

「指名挑戦者は早く世界タイトル戦をやりたいから待っている。王者陣営が9月開催を提案しているのに『12月まで待ってほしい』というのは、井上陣営からしたら『なんなんだ』ということになりますよね。大橋会長はまっとうなことを言っていると思いますし、私も大橋会長と同じ考えです」

そしてこう続けた。

「グッドマン陣営が本当にやる気ならば9月開催で何も問題はないはず。指名挑戦者なので『もっと早くやらせてくれ』というのならば分かるが、その前にノンタイトル戦をはさみたいというのは駆け引きにもなっていません」

次期対戦候補として有力視されていたグッドマン陣営の消極的な姿勢から、対戦候補として元IBF同級王者で現WBO同級2位のテレンス・ジョン・ドヘニー(アイルランド、37)が新たに浮上している。

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