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キャベツ急騰、数日で150円から250円に 冷凍ギョーザの値段が気になるが

J-CASTニュース / 2024年5月24日 18時0分

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味の素の冷凍ギョーザ

キャベツの価格が高騰している。農林水産省の青果物の日別価格グラフを見ると、2024年のゴールデンウイーク中は一玉150円程度だったが、5月10日には200円台まで上昇し、14日には250円を超えている。

飲食関連のビジネスは、特に影響が大きい。テレビでは連日、お好み焼き店やとんかつ店の困惑の声を取り上げている。J-CASTニュースBizは、キャベツの仕入れが多い食品加工業に注目した。

低温により生育が遅延傾向

飲食店への影響として、テレビ静岡は2024年5月20日、県内でお好み焼き店やとんかつ店を展開する「にしはらグループ」の代表を取材、放送した。同グループで1か月に使うキャベツの量は、6トンに及ぶ。代表は、「(仕入れ)価格が3倍ぐらいになっているので、もう利益がほとんど吹っ飛んでしまうくらいのダメージがあります」と答えていた。

このキャベツの高騰は全国的なものだ。農林水産省の「野菜の生育状況及び価格見通し」と「食品価格動向調査(野菜)」によると、価格上昇について、「主産県(千葉県、愛知県、神奈川県)において2月下旬から3月にかけての低温により生育が遅延傾向にあった」と分析している。

一方で、「足元では出荷数 量は回復傾向。生育は順調であり、5月の出荷数量・価格は平年並みで推移する見込み」とし、5月23日のキャベツの販売価格は174円と伝えている。

J-CASTニュースBizは、冷凍ギョーザの売り上げ日本一にもなったことがある味の素冷凍食品に取材した。同社の冷凍ギョーザには、全国の産地と契約した国産キャベツが使われており、産地には大分県、長野県、愛媛県、群馬県などがある。

今回のキャベツ高騰の影響について聞くと、同社の契約農家の努力もあって大きくはないとの回答。また、5月下旬の段階でキャベツの価格高騰が落ち着いてきていることに触れながら、値上げは「今のところは考えていない」との話だった。

産地の分散カギに

味の素冷凍食品では、4月頃にキャベツを出荷する愛媛県や大分県、5月頃からキャベツを出荷する群馬県などに産地を分散しているという。

この点、加工食品製造に詳しい人物に解説してもらった。こうした産地の分散を行うと、「出荷時期も違うため、価格高騰のリスクを避けることができます」と話す。さらに、こう推測した。

「産地との契約によって出荷量は決まっているはずなので、産地としても既定の量を守る努力もあって、キャベツの調達が影響を受けにくかったのではないでしょうか」

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